小児・AYA世代がん患者等に対する妊孕性温存療法の技術革新を志向して5つの研究を進めた。研究1.白血病患者における卵巣内のMRD(微小残存腫瘍)と卵巣移植の実現可能性を検証する研究、研究2.卵巣組織凍結保存拠点化に向けた研究、研究3.卵巣移植の至適な技術開発に向けた研究、研究4.新しい精巣組織凍結法の開発、研究5. 抗腫瘍薬の性腺毒性の評価。生児獲得に至る小児・AYA世代がんサバイバー数は増加傾向にあるが、本領域は、対象ががん患者であることから「安全性」と「有効性」を志向して、がん・生殖医療の根幹をなす妊孕性温存療法で用いられる技術のさらなる技術革新が急務となっている。
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