コモンマーモセット内耳に関して、発生学的知見を中心に、老化・再生に関する遺伝子情報まで多数の知見を得た。特に本研究を通してこれまで知られていなかったコモンマーモセット内耳発生の基本的なステージングと主要な組織・細胞の発生段階における知見が集積され齧歯類モデルとの比較およびヒト検体との比較が可能になった。またその過程で、霊長類モデルと既存の齧歯類モデルとの多数の差を見出すことが可能であった。当初の目的である霊長類モデル動物としての内耳研究のプラットフォーム化に成功したと考えられる。 今後の本動物を用いた障害モデルなどより応用的な研究への道が開かれたと考えており、更なる研究につながる成果が得られた。
|