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2023 年度 研究成果報告書

新規歯髄幹細胞の同定と分化調節機構の全容解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03853
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分57010:常態系口腔科学関連
研究機関東京歯科大学

研究代表者

溝口 利英  東京歯科大学, 歯学部, 教授 (90329475)

研究分担者 東 俊文  東京歯科大学, 歯学部, 教授 (00222612)
小林 泰浩  松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 教授 (20264252)
細矢 明宏  北海道医療大学, 歯学部, 教授 (70350824)
西田 大輔  東京歯科大学, 歯学部, PF (00843608)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード象牙芽細胞 / 修復象牙質 / 歯髄幹細胞 / 細胞稠密層 / 細胞系譜解析 / 細胞の枯渇実験 / PTH
研究成果の概要

我々は、象牙芽細胞の枯渇に伴い修復象牙質の形成が誘導され、この過程で、歯髄組織における副甲状腺ホルモン受容体(PTHR)の発現が上昇することを明らかにしている。本研究では、さらに以下のことを見出だした。(1) 象牙芽細胞の枯渇に伴い、細胞稠密層に局在するNestin(Nes)陽性および陰性の歯髄細胞の増殖活性が上昇し、象牙芽細胞様細胞に分化する。(2) PTH製剤(テリパラチド)の投与は、象牙芽細胞の枯渇に伴う修復象牙質の形成を上昇させた。(3) テリパラチドは、象牙質の物理的欠損に伴う修復象牙質の形成を上昇する傾向が認められた。(4)細胞稠密層のNes陽性細胞は、活動性が低く長寿命である。

自由記述の分野

骨代謝

研究成果の学術的意義や社会的意義

口腔は、咀嚼機能を介して生命維持の根幹を司る重要な器官であり、この咀嚼機能の発現には、正常な歯牙硬組織の維持が必須である。したがって、臨床の現場では、象牙質欠損をより速やかに補填する新規治療法の開発が求められているが、その硬組織修復メカニズムは未だ良くわかっていない。本研究成果により、象牙芽細胞の細胞死が細胞稠密層に局在する歯髄細胞を介して修復象牙質形成に寄与することが明らかになった。今後は、以上の研究成果をさらに発展させ、人為的な修復象牙質形成の誘導を可能とする新規硬組織再生治療法の開発を目指した基盤研究の創生に繋がることが期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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