研究成果の概要 |
本研究は、自己採取HPV検査の有効性を評価するランダム化比較試験である。介入群(7,337人)は、通常の検診(細胞診)または自己採取HPV検査から始まる検診を、コントロール群(7,772人)は通常検診を受けることができた。介入群とコントロール群の検診受診率はそれぞれ、20.0%、6.4%で、有意な差が認められた。HPV検査陽性者の細胞診トリアージ検査の受診率は、46.8%であった。自己採取HPV検査は、受診率を有意に向上させたものの、CIN2+の検出の向上には寄与しなかった。その主な理由は、細胞診トリアージ検査の受診率の低さにある。トリアージ検査の受診率を向上させる工夫が必要である。
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