• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

子宮頸がん検診未受診者に対する自己採取HPV検査の有用性評価:ランダム化比較試験

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20H03906
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
研究機関千葉大学

研究代表者

羽田 明  千葉大学, 予防医学センター, 特任教授 (00244541)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード子宮頸がん検診 / 自己採取HPV-DNA検査 / ランダム化比較試験
研究成果の概要

本研究は、自己採取HPV検査の有効性を評価するランダム化比較試験である。介入群(7,337人)は、通常の検診(細胞診)または自己採取HPV検査から始まる検診を、コントロール群(7,772人)は通常検診を受けることができた。介入群とコントロール群の検診受診率はそれぞれ、20.0%、6.4%で、有意な差が認められた。HPV検査陽性者の細胞診トリアージ検査の受診率は、46.8%であった。自己採取HPV検査は、受診率を有意に向上させたものの、CIN2+の検出の向上には寄与しなかった。その主な理由は、細胞診トリアージ検査の受診率の低さにある。トリアージ検査の受診率を向上させる工夫が必要である。

自由記述の分野

公衆衛生学、人類遺伝学

研究成果の学術的意義や社会的意義

子宮頸がんは、HPVワクチン接種と検診で予防可能な疾患であるが、我が国の予防対策は十分ではない。自己採取HPV検査は、検診受診率を向上させ、早期がんや前がん病変の検出を増加させる可能性があるが、その有効性が評価されていなかった。本研究は、自己採取HPV検査が検診受診率を向上させることを明らかにした我が国初めてのランダム化比較研究である。しかし、一方で、HPV陽性者の細胞診トリアージ検査受診率が低く、早期がんや前がん病変の検出の向上には至らなかった。自己採取HPV検査を実装するにあたっての課題が明確となった。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi