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2022 年度 研究成果報告書

症例対照研究デザインによる先天性消化管閉鎖の予防に係る生活・環境因子の同定

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03946
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
研究機関東邦大学

研究代表者

西脇 祐司  東邦大学, 医学部, 教授 (40237764)

研究分担者 黒田 達夫  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (60170130)
道川 武紘  東邦大学, 医学部, 講師 (80594853)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード先天異常 / 鎖肛 / 生活環境因子 / 一次予防 / 症例対照研究
研究成果の概要

本研究は、症例対照研究デザインで直腸肛門奇形の予防につながる可能性のある生活・環境因子を明らかにすることを目的とした。症例72組と、対照1,517組について、生活習慣因子(肥満度、喫煙、飲酒)と直腸肛門奇形の関連について、ロジスティックス回帰分析を実施した。母の妊娠前過体重(肥満)は、直腸肛門奇形と関連していなかった。一方、母の喫煙は、点推定値は1を超えてリスクが高まる方向性を示した。母が回答した父の喫煙について直腸肛門奇形との関連性が示唆され、母の喫煙を調整してもオッズ比は大きく減衰することはなかった。糖尿病、妊娠糖尿病は関連性を観察しなかった。

自由記述の分野

衛生学 環境保健学

研究成果の学術的意義や社会的意義

直腸肛門奇形(鎖肛)は数千人に1人の頻度で発生する先天異常で生命予後はよいものであるが、家族の心理的経済的負担、児のその後の生活の質への影響が課題であり、予防医学の進展にも期待が寄せられている。国際的には介入可能な外的環境要因を探索する疫学研究が進みつつあるが、日本で鎖肛発生と関連する因子を調べた質の高い疫学研究はほとんどなかった。本研究は、日本の集団で鎖肛の一次予防の可能性を検討したことに大きな意義があるとともに、この経験を元に他の先天異常にも拡大して予防因子の検討を行うことで先天異常の予防に向けた公衆衛生的取り組みにつなげられる可能性がある。

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公開日: 2024-01-30  

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