研究分担者 |
京田 亜由美 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (00803751)
塚本 憲史 群馬大学, 医学部附属病院, 准教授 (10292583) [辞退]
細川 舞 岩手県立大学, 看護学部, 准教授 (70760908)
藤本 桂子 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 講師 (80709238) [辞退]
樋口 大輔 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 教授 (80736265)
小沼 美加 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 助教 (80843086)
高屋敷 麻理子 岩手県立大学, 看護学部, 講師 (90847089)
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研究実績の概要 |
第一段階研究としては,リストバンド型活動量計などの客観的指標と,面接による主観的評価を用いて,治療に伴う末梢神経障害の程度と身体活動の関係を評価することであった.4月までに30例を目標としたが脱落があり,結果的に11例を分析した.参加者には,治療初期の2回目の治療日から,治療中期の5~6回目の治療日までの14日間,リストバンド装置を装着してエネルギー消費量を算定した.さらに,QOL評価やつらさと支障の寒暖計評価を実施した.研究期間終了時にインタビューを実施し,質的帰納的に分析した.結果初期と中期では歩数に差はなかったが,中期では初期よりも歩数が多く,多くのエネルギーを消費した.治療中期の歩数とエネルギー消費量には相関が認められた(r=0.883).しびれによる活動への影響は,「しびれによる日常生活の喪失」,「様々な資源を用いたしびれに関連する不自由さへの対処」,「他者の支援と自己の強さによるしびれのある生活の受容」に分類された.参加者は,CIPNを経験しながらも活動を維持するための戦略を考案した.活動量計の使用は患者のモチベーションを高める可能性があり,セルフケア教育に有益であると考えられる. 第二段階の研究には当初の想定に反し,社会事情を考慮し,末梢神経障害の身体活動(PA)の影響を全国的なWeb調査にて実施した.回答者180例のうち該当者73例(40.6%)(54.0±8.2歳,21.5±3.7kg/m2)のデータが得られた.化学療法後の乳がんサバイバーにおいて、PAは末梢神経障害の程度と独立してHRQOLの身体面および機能面に対して正の関連が認められた,これまでの報告を支持していた.
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