研究課題/領域番号 |
20H03995
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
米澤 かおり 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (20791388)
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研究分担者 |
樋口 幸 (石川幸) 大分県立看護科学大学, 看護学部, 准教授 (10567209)
峰松 健夫 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (00398752)
春名 めぐみ 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (00332601)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | スキンブロッティング / サイトカイン / 新生児 / 乳児 / 皮膚トラブル |
研究成果の概要 |
新生児・乳児の顔の皮膚トラブル発症メカニズムの解明を目指して、皮膚トラブルが多い生後1か月児を対象に、皮膚トラブル症状の評価、スキンブロッティング法による皮膚サイトカインの測定、皮膚バリア機能を含めた調査を、東京と大分の二地点で行った。その結果、東京・大分のどちらも約65%の児が何らかの顔の皮膚症状を有していた。その一方で皮膚バリア機能については二地点で明らかな違いがあった。症状については、環境の要因や遺伝要因であるアトピー性皮膚炎の家族歴を調整してもなお、丘疹と皮膚IL-8シグナル陽性に、浸出液・痂皮とIL-17のシグナル陽性に関連があることが明らかになった。
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自由記述の分野 |
助産学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新生児の皮膚トラブルについては、予防の重要性がうたわれているにもかかわらず、発症メカニズムが明らかでないため、児の個別性に合わせた予防法は考えられてこなかった。症状によって皮膚内部のサイトカインのシグナルが異なること、また東京と大分ではバリア機能をはじめ多くの異なる点が明らかになったことから、今後は症状や遺伝要因、また気候を含めた居住地域の違いなど、それぞれの児の状態を評価し、適したスキンケアを明らかにする必要性、またIL-8やIL-17が乳児の皮膚トラブルの状態評価の指標になる可能性を示すことができた。今後は、個別性のある予防・発症早期のケア方法につなげていきたい。
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