研究課題/領域番号 |
20H04014
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
グライナー 智恵子 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (20305270)
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研究分担者 |
中村 匡秀 神戸大学, システム情報学研究科, 准教授 (30324859)
福井 小紀子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 教授 (40336532)
岡本 菜穂子 上智大学, 総合人間科学部, 准教授 (30553565)
龍野 洋慶 神戸大学, 保健学研究科, 講師 (70782134)
山口 裕子 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (30782148)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 認知症高齢者 / Virtual Agent / 家族介護者 / ストレス / 睡眠 / タイ王国 / 中国 |
研究実績の概要 |
本研究では、認知症高齢者と家族介護者の生体情報(ストレス等)、睡眠及び行動・生活環境を、客観的デバイスを用いて24時間継続して縦断的に調査する。これにPC版Virtual Agent(VA)とのコミュニケーションを通した家族介護者の日々の質的データを統合して認知症高齢者と家族介護者の詳細な生活状況を把握する。 本年度は、システム情報学研究科と共同でVAのシステム構築を行った。VAが家族介護者へ声掛けを行う際の具体的発言内容と声掛けの時間・タイミングについて検討し、研究者が実際に試用して最終版を完成させた。Hamon(心拍・ストレス・体調等)、眠りスキャン、アクチグラフ(活動量)の作動とデータ蓄積状況を確認した後、1組の認知症でない高齢者夫婦で1週間すべての機器を用いて予備調査を実施した。環境・行動センシングの作動状況やVAの問いかけ・タイミング、Hamonによるストレスデータ収集のためのトランスミッタとiPhoneの接続状況、質問紙調査の内容と記載日時の確認等を行った。また、機器や使用方法などの理解を容易にするため、VA、アクチグラフ、ストレス測定用ウェア等に関する説明書を作成した。 本研究はタイ王国、中国でも実施予定であることから、中国語とタイ語で音声会話できるMP Agent技術の開発も手掛けた。英語、日本語、中国語、タイ語バージョンを入力し、音声認識とその音声を複製するサンプル試作を行った。現在COVID-19により海外での現地調査や予備調査を実施できない状況にあるが、環境が整い次第、タイ語版・中国語版VAを完成させ予備調査を実施していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19パンデミックにより在宅での調査を実施することが困難な状況にあった。また、海外渡航ができず、タイ王国や中国における現地調査も未だ実施できない状況にある。
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今後の研究の推進方策 |
日本においては、COVID-19感染状況を把握し、調査が可能な時期にCOVID-19感染対策を徹底しながら在宅におけるデータ収集を実施していく。タイ王国、中国においては、現地調査が可能になった場合に迅速に対応できるよう国内において可能な準備を進めていく。
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