放射線等によってアミノ酸などの生体物質が末端に結合した末端の単鎖切断損傷が発生する。このような損傷は、トポイソメラーゼ阻害薬のカンプトテシンによっても誘導できる。カンプトテシンによって誘導される単鎖切断部位での複製停止に対するポリメラーゼεの校正エキソヌクレアーゼ活性による細胞耐性化機構の解明を行った。本研究で、断裂した鋳型鎖での新規のフォーク反転機構CTF18-PolE経路を同定し、この経路は既知の修復経路経路の相同組換えやTDP1による修復機構と独立に作用し、これら経路との同時欠損はシナジー効果を生むことを発見した。また、PARP1によるRECAQ1阻害において共同することを明らかにした。
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