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2022 年度 実績報告書

ジェンダー公正な人事制度の提案―雇用管理区分の見直し実態と課題

研究課題

研究課題/領域番号 20H04448
研究機関聖心女子大学

研究代表者

大槻 奈巳  聖心女子大学, 現代教養学部, 教授 (30356133)

研究分担者 斎藤 悦子  お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (90298414)
山下 充  明治大学, 経営学部, 専任教授 (00318726)
駒川 智子  北海道大学, 教育学研究院, 准教授 (50466439)
村尾 祐美子  東洋大学, 社会学部, 准教授 (20408959)
金井 郁  埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (70511442)
酒井 計史  聖心女子大学, 現代教養学部, 非常勤講師 (00415358)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード労働 / ジェンダー / 雇用区分 / 勤務地限定正社員 / 転勤 / 一般職 / 総合職
研究実績の概要

雇用管理制度を変更した企業、転勤の扱いについて制度を新設したり、変更した企業7社について人事に対してのヒアリング調査を実施した。また、その中から最も大きく制度の変更を計画しているインフラ系企業B社について、労働組合経由で従業員に対してインタビュー調査を実施した。
また、年度末に、従業員300人以上で転居を伴う転勤がある企業に勤めているホワイトカラーの一般職に対して、WEBモニター調査を実施し535票の回答を得た。昨年度実施した、総合職と勤務地限定総合職の結果を比較した。
転勤に関する意見についていくつかの質問でたずねたところ、「全国どこにでも転勤できる人材には価値がある」に対して、総合職男女とも約65%、勤務地限定総合職男女約60%、一般職男女約70%が、そう思う(「そう思う」+「どちらかといえばそう思う」の計、以下同様)と回答したいっぽうで、「転居を伴う転勤をしなくてもすむような人事制度を作ったほうがよい」に対して、どの雇用区分でも70%前後が、そう思うとしており、転居を伴う転勤の意義は認めつつも、転勤のあり方の見直しを求めていることがわかった。特に、勤務地限定総合職と一般職の女性では、「転居を伴う転勤は女性社員の就業継続の障害となっている」、「転居を伴う転勤は女性社員の就業継続の障害となっている」に対して70%前後がそう思うと回答していて、これは男性よりも10ポイント以上高く、転居を伴う転勤が女性従業員のキャリアの障害になっていると考える傾向が強かった。
また、転勤による仕事以外の生活の困難(ライフプランがたてづらい、育児・介護がしずらい、持ち家を所有しづらい等)についても、どの雇用区分も女性従業員のほうがそう思うと回答する割合が高かった。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (23件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (10件) (うちオープンアクセス 2件、 査読あり 3件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 4件) 図書 (8件)

  • [雑誌論文] 小売業A社の雇用管理区分の統合と再複線化の背景:ステップアップする「意欲」とジェンダー2024

    • 著者名/発表者名
      金井郁・篠田信幸
    • 雑誌名

      社会政策

      巻: 15(3) ページ: 56-69

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 正社員登用にみるジェンダー格差の要因:小売業A社における登用基準、業務内容、職場文化からの考察2024

    • 著者名/発表者名
      駒川智子
    • 雑誌名

      社会政策

      巻: 15(3) ページ: 70-81

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 転勤の有無による雇用管理は妥当なのか2024

    • 著者名/発表者名
      大槻奈巳
    • 雑誌名

      社会政策

      巻: 15(3) ページ: 82-96

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Changes in Industrial Structure and Work Styles in Japan2024

    • 著者名/発表者名
      Mitsuru Yamashita, Shinichi Ogawa,
    • 雑誌名

      Japan Labor Issues

      巻: 8(47) ページ: 3-17

  • [雑誌論文] インフレ下の春闘―非正規労働者の賃金に注目して2023

    • 著者名/発表者名
      金井郁
    • 雑誌名

      Int'lecowk:国際経済労働研究

      巻: 1133 ページ: 5-11

  • [雑誌論文] 北海道における経済分野での男女格差解消に向けた自治体の取り組み状況2023

    • 著者名/発表者名
      駒川智子
    • 雑誌名

      北海道大学大学院教育学研究院紀要

      巻: 143 ページ: 63-77

  • [雑誌論文] 男女別にみる事務職の数的特徴―『賃金構造基本統計調査』からの分析2023

    • 著者名/発表者名
      駒川智子
    • 雑誌名

      北海道大学大学院教育学研究院紀要

      巻: 142 ページ: 73-83

  • [雑誌論文] 自律的な働き方と労働時間管理のあり方─健康確保の観点から2023

    • 著者名/発表者名
      高見具広
    • 雑誌名

      日本労働研究雑誌

      巻: 752 ページ: 20-27

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] コロナ禍における労働時間・働き方の変化と収入変化2023

    • 著者名/発表者名
      高見具広
    • 雑誌名

      社会政策

      巻: 15(1) ページ: 13-24

  • [雑誌論文] 新型コロナウイルス禍における男性のワーク・ライフ・バランス2023

    • 著者名/発表者名
      高見具広
    • 雑誌名

      社会保障研究

      巻: 8(3) ページ: 324-334

    • オープンアクセス
  • [学会発表] ケアの視点から問う労働領域でのジェンダー平等――制度、時間、処遇、職場文化からの考察2023

    • 著者名/発表者名
      駒川智子
    • 学会等名
      北海道社会学会
    • 招待講演
  • [学会発表] 長時間労働等の過重労働と精神障害-事例研究から-2023

    • 著者名/発表者名
      高見具広
    • 学会等名
      日本産業精神保健学会
    • 招待講演
  • [学会発表] ダイバーシティ&インクルージョンの実現―ダイバーシティの深層的・内面的差異にどう取り組むか―2022

    • 著者名/発表者名
      斎藤悦子
    • 学会等名
      日本経営倫理学会研究例会
  • [学会発表] コロナ禍における労働時間・働き方の変化と収入変化2022

    • 著者名/発表者名
      高見具広
    • 学会等名
      社会政策学会
    • 招待講演
  • [学会発表] 自律的な働き方と労働時間管理のあり方ー健康確保の観点から2022

    • 著者名/発表者名
      高見具広
    • 学会等名
      日本労使関係研究協会
    • 招待講演
  • [図書] キャリアに活かす雇用関係論2024

    • 著者名/発表者名
      駒川智子・金井郁編著・大槻奈巳・高見具広ほか9名
    • 総ページ数
      241
    • 出版者
      世界思想社
    • ISBN
      9784790717881
  • [図書] Women and Work in Asia and the Pacific2023

    • 著者名/発表者名
      Jane Parker, Rae Cooper, Shingou Ikeda, Kazufumi Sakaiほか20名
    • 総ページ数
      367
    • 出版者
      Massey University Press
    • ISBN
      9781991016034
  • [図書] 日本の人事労務研究2023

    • 著者名/発表者名
      山下充・池田心豪・佐野嘉秀・藤本昌代ほか20名
    • 総ページ数
      280
    • 出版者
      中央経済社
    • ISBN
      9784502457616
  • [図書] 社会学で考えるライフ&キャリア2023

    • 著者名/発表者名
      山下充・池田心豪・西村純子ほか10名
    • 総ページ数
      252
    • 出版者
      中央経済グループパブリッシング
    • ISBN
      9784502464010
  • [図書] 派遣労働は自由な働き方なのか2023

    • 著者名/発表者名
      大槻奈巳編著・田口久美子・鵜沢由美子・江頭説子
    • 総ページ数
      265
    • 出版者
      青弓社
    • ISBN
      9784787235213
  • [図書] 経営倫理入門2023

    • 著者名/発表者名
      日本経営倫理学会編・斎藤悦子
    • 総ページ数
      372
    • 出版者
      文眞堂
    • ISBN
      9784830952203
  • [図書] 実践 人的資本経営2023

    • 著者名/発表者名
      小方信幸編・斎藤悦子
    • 総ページ数
      291
    • 出版者
      中央経済社
    • ISBN
      9784502453410
  • [図書] 検証・コロナ期日本の働き方――意識・行動変化と雇用政策の課題2023

    • 著者名/発表者名
      樋口美雄/労働政策研究・研修機構[編]・高見具広ほか20名
    • 総ページ数
      352
    • 出版者
      慶應義塾大学出版会
    • ISBN
      9784766428858

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公開日: 2024-12-25  

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