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2022 年度 研究成果報告書

脳梗塞後の炎症と再生を制御するペプチド分子集合体材料の創製

研究課題

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研究課題/領域番号 20H04528
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分90120:生体材料学関連
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

味岡 逸樹  東京医科歯科大学, 統合研究機構, 准教授 (10348790)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード超分子ペプチドゲル / サイトカイン / 脳梗塞
研究成果の概要

本研究では、炎症抑制性サイトカインIL-10に着目し、脳梗塞発症3日後にIL-10を損傷脳内に持続供給することで、マウス脳梗塞で生じる歩行機能障害の回復効果を検証した。はじめに、従来知られている超分子ペプチドゲルよりも徐放効果の高いJigsaw-shaped self-assembling peptide(JigSAP)を開発し、IL-10を徐放させる技術を確立した。脳梗塞モデルマウス実験では、炎症抑制効果があることを見出したが、予想に反して、脳梗塞後の歩行機能障害を悪化させるという結果を得た。本研究成果は脳梗塞後の炎症持続が組織修復を促進する可能性を示唆した。

自由記述の分野

生体材料学

研究成果の学術的意義や社会的意義

JigSAPは低免疫原性の短いアミノ酸からなる両親媒性ペプチドであり、タンパク質を約1週間かけて放出することのできる新規超分子ペプチドゲルであり、まずは亜急性期脳梗塞の「細胞フリー再生治療医薬品」への展開を目指す。また、炎症抑制が脳梗塞後の回復を悪化させるという本研究のデータは、炎症制御による脳梗塞治療の難しさを示した一方で、標的細胞を同定する等の今後の研究の発展によって、新たな医薬品開発につながる可能性も考えられる。

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公開日: 2024-01-30   更新日: 2025-01-30  

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