2022年度から一貫して論文化に取り組んできたベルクソンの習慣論と純粋記憶の生成論について、投稿先の学会を教育哲学会から日本教育学会へと2022年7月に変更。結果が再投稿となった。2023年2月に再々投稿となり、2023年3月に日本教育学会『教育学研究』に再々投稿を行い、査読結果待ちである。 本研究は、当初の計画を大いに外れ、査読論文がなかなか通らないという事態に3年間直面した。本研究の目的であったエピステモロジーと教育学の架橋にあたって、その架橋のための教育学の研究状況の視点が不十分であることが明らかになったのである。2022年度の論文の幾度の再投稿を通して、教育学の研究状況の渉猟を行うことで、本研究の弱点を克服することができた。特別研究員終了後の2023年度は、2024年秋からのフランス留学の準備を始める。フランスでの博士論文執筆に向けて、博士論文の執筆計画を立て、本格的なエピステモロジー研究に取り組んでいく予定である。
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