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2023 年度 実績報告書

脱人間化社会における責任概念の再考:哲学・思想史・応用倫理の架橋的アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 20K00014
研究機関立教大学

研究代表者

渡名喜 庸哲  立教大学, 文学部, 教授 (40633540)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード責任 / AI / ケア / 現象学 / フランソワ・エヴァルド
研究実績の概要

最終年度に実施した研究の成果は以下の通りである。
(1)2023年4月にディジョン大学教授J=P・ピエロン氏を招いての公開ワークショップを実施。ピエロン氏の講演原稿には解題を寄せ紀要に公刊した。6月にピエロン氏が主催するディジョン大学での国際シンポジウムに参加し、口頭発表を行った。(2)2023年9月に堀千晶氏の近著『ドゥルーズ 思考の生態学』をめぐる公開研究会を実施した。(3)2023年9月にレヴィナス協会研究大会シンポジウムにて「レヴィナスと政治」に関する報告を行った。(4)2023年10月に東京大学哲学会主催シンポジウム「パンデミックと哲学」に招聘され、本研究に関連する報告を行った。(5)2023年11月に立正大学哲学会主催シンポジウム「現代科学と〈他者〉への責任」に招聘され、本研究の総括となる報告を行った。(6)2023年12月にギュスタヴ・エッフェル大学教授C・ペリュション氏を招聘し公開ワークショップを二件実施した。(7)2024年3月3日にパリ大学教授J・ブノワ氏を招いての公開セミナー・講演会を実施した。(8)その他、本研究課題に関する内容としては、所属大学においてAI倫理の共同研究を進め、2024年3月にその成果を報告した。
研究期間全体としては、交付申請書に記した四つのアプローチのうち、アーレントおよびアンダースに関する政治哲学的アプローチに関しては『アーレント読本』への寄稿、紀要への論文投稿等により一定の成果を上げ、レヴィナスに関する現象学的アプローチについても『レヴィナス読本』への寄稿や学会発表等にて成果を上げた。応用哲学的アプローチについても、ドローン、AI等で介護等の知見を深め、いくつかの考察を発表することができた。社会思想史アプローチに関しては、中核となるフランソワ・エヴァルド 『福祉国家』の精読は進めたものの、翻訳の公刊にはいたっていない。

  • 研究成果

    (15件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件、 招待講演 3件) 図書 (4件) 学会・シンポジウム開催 (3件)

  • [国際共同研究] ディジョン大学/ギュスタヴ・エッフェル大学/パリ大学(フランス)

    • 国名
      フランス
    • 外国機関名
      ディジョン大学/ギュスタヴ・エッフェル大学/パリ大学
  • [国際共同研究] リンツ大学(オーストリア)

    • 国名
      オーストリア
    • 外国機関名
      リンツ大学
  • [雑誌論文] 「災後のしなやかさ 東日本大震災以降の「レジリエンス」の広がりについての批判的検討」2023

    • 著者名/発表者名
      渡名喜庸哲
    • 雑誌名

      『環境倫理』

      巻: 5 ページ: 58-86

  • [学会発表] 「AIを哲学する?」2024

    • 著者名/発表者名
      渡名喜庸哲
    • 学会等名
      立教大学人文研究センターAI倫理共同研究プロジェクト第2回公開研究会
  • [学会発表] "Des problemes ethiques autour des usages des technologies numeriques dans le soin : le cas du Japon "2023

    • 著者名/発表者名
      Yotetsu Tonaki
    • 学会等名
      Colloque : Ce que le numerique fait au soin : de l’IA, l’intelligence clinique, Universite Dijon
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 「レヴィナス的政治は「他者」をどうするか」2023

    • 著者名/発表者名
      渡名喜庸哲
    • 学会等名
      レヴィナス協会 第6回大会シンポジウム
  • [学会発表] 「パンデミックはいかなる「生」を問題にするか:現代フランス哲学の立場から」2023

    • 著者名/発表者名
      渡名喜庸哲
    • 学会等名
      哲学会第62回研究発表大会シンポジウム
    • 招待講演
  • [学会発表] 「脱人間化時代の「責任」について」2023

    • 著者名/発表者名
      渡名喜庸哲
    • 学会等名
      立正大学哲学会2023年度大会シンポジウム
    • 招待講演
  • [図書] 『ジャン=リュック・ナンシーの哲学: 共同性、意味、世界』2023

    • 著者名/発表者名
      西山雄二・柿並良佑編 (担当:共著, 範囲:渡名喜庸哲「ナンシーとレヴィナス── sens について」(237-259ページ))
    • 総ページ数
      382
    • 出版者
      読書人
    • ISBN
      4924671622
  • [図書] 『現代フランス哲学』2023

    • 著者名/発表者名
      渡名喜庸哲
    • 総ページ数
      352
    • 出版者
      筑摩書房
    • ISBN
      4480075747
  • [図書] Levinas et Merleau-Ponty. Le corps et le monde2023

    • 著者名/発表者名
      Corine Pelluchon, Yotetsu Tonaki(共編著)
    • 総ページ数
      320
    • 出版者
      Hermann
    • ISBN
      9791037022882
  • [図書] 『レヴィナスを理解するために――倫理・ケア・正義』2023

    • 著者名/発表者名
      コリーヌ・ペリュション著・渡名喜 庸哲, 樋口 雄哉, 犬飼 智仁 (担当:共訳)
    • 総ページ数
      352
    • 出版者
      明石書店
    • ISBN
      4750356840
  • [学会・シンポジウム開催] ジョスラン・ブノワ特別セミナー/講演会2024

  • [学会・シンポジウム開催] コリーヌ・ペリュション『世界を修復する:人間たち、動物たち、自然』をめぐるセミナー2023

  • [学会・シンポジウム開催] コリーヌ・ペリュション『レヴィナスを理解するために』をめぐるセミナー2023

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公開日: 2024-12-25  

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