研究課題/領域番号 |
20K00244
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 京都市立芸術大学 (2021-2022) 奈良佐保短期大学 (2020) |
研究代表者 |
多田 純一 京都市立芸術大学, 日本伝統音楽研究センター, 客員研究員 (90635278)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ショパン / ショパン国際ピアノ・コンクール / ショパン国際ピリオド楽器コンクール / 演奏表現 / ヴァリアント / 即興性 / エディション / ショパン受容 |
研究成果の概要 |
本研究は、フリデリク・ショパンの作品における演奏表現、とりわけ、ヴァリアントの選択と即興的表現について考察した研究である。 第18回ショパン国際ピアノ・コンクールにおける参加者の演奏表現について、《バラード》全4曲を例に挙げ、どのような箇所でヴァリアントの選択が行われるのかについて、最初にチェックポイント設定した。続いて、そのチェックポイントに基づき、実際の演奏を分析し、どのような傾向があるのかを明らかにした。また、第18回ショパン・コンクールおよび第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール参加者のエディションの使用情報を入手し、その内訳を資料として提示すると共に、使用状況の傾向を明らかにした。
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自由記述の分野 |
音楽学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究における成果の学術的な意義として、ショパン自身が作曲家として持っていた多様性に基づくヴァリアントが、具体的にピアニストにとってどのように選択され、表現されているのかを明らかにした点が挙げられる。この成果は、ピアニストに限らず、ピアノ教師およびピアノ学習者、あるいは音楽愛好家が、ショパンの作品を演奏する、あるいは聴取する際に役立つものである。 また、2つのコンクール参加者のエディション使用情報については、本研究が学術的に有意義であることがポーランド国立フリデリク・ショパン研究所に認められ、その信頼関係によって得られた。主に使用されているエディションの最新の傾向を知る有益な情報である。
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