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2023 年度 研究成果報告書

十九世紀フランス哲学における身体観の再検討:『未来のイヴ』の新たな読解にむけて

研究課題

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研究課題/領域番号 20K00486
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02040:ヨーロッパ文学関連
研究機関近畿大学

研究代表者

福田 裕大  近畿大学, 国際学部, 准教授 (10734072)

研究分担者 上尾 真道  京都大学, 人文科学研究所, 研究員 (00588048)
中筋 朋  京都大学, 人間・環境学研究科, 准教授 (70749986)
相澤 伸依  東京経済大学, 全学共通教育センター, 教授 (80580860)
野田 農  早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (20907092)
井上 卓也  東京大学, 大学院総合文化研究科, 特別研究員 (30916515)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードヴィリエ・ド・リラダン / 『未来のイヴ』 / 19世紀フランス哲学 / 象徴主義 / 科学と哲学 / 身体 / 精神医学
研究成果の概要

思想史研究において未開拓の領域である十九世紀のフランス哲学を再検討することが、この時代の文学研究に新たな展望を拓くものであることを実践的に示すためのケーススタディとして、ヴィリエ・ド・リラダンの小説作品『未来のイヴ』の再検討を行なった。具体的には、十九世紀フランス哲学の問題系のなかでも、とくに哲学と生理学の出会いを端緒として生じた身体観の変容に着目し、この変化の過程を展望する作業を土台とすることによって、『未来のイヴ』を従来とは異なるしかたで読み直し、同作に秘められた現代性を再発見することができた。

自由記述の分野

フランス文学、メディア史

研究成果の学術的意義や社会的意義

AIに代表される新しいテクノロジーが現代社会のあり方を大きく変えようとしているなかで、本研究が扱う「19世紀フランス哲学」と「『未来のイヴ』」というふたつの歴史的対象には、私たちがいきる「いま」を再検討するためのアクチュアリティが秘められている。本研究は、フランス文学ならびにメディア史、思想史といった学術分野において専門的貢献を果たしうるだけでなく、「見落とされがちな過去の事象を精緻に観察することによって、それらが持つ現代的意義を再発見する」ことを実現している点において、この現代社会のなかで人文学が担いうる意義/価値を再考するためのケーススタディにもなっている。

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公開日: 2025-01-30  

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