1年間の研究期間延長を行ない,2023年度まで本研究課題に従事した。しかしながら,新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて,研究方法そのものを大きく変更せざるを得なかった。2023年度は研究取りまとめとして成果発表に充てる予定であったが,2023年8月にもドイツで現地調査を行なった(ソルブ研究所(バウツェン)での文献調査を実施)。 また,「第6回欧州学フォーラム&第1回モラビア学・スロバキア学フォーラム2023 ―ヨーロッパ圏の多様性と均一性―」(2023年11月4日(土),5日(日),於神戸市立灘区文化センター)にて「ドイツ語の影響を受け続けるソルブ語について」,ワークショップ「マイノリティ言語研究の視座~スラヴ語圏を例に~」(2023年12月3日(日),於東京大学)にて「Sorbian Studies from Japanese perspective」と口頭発表を行なった。 申請当時に目論んでいた,ソルブ語で用いられるドイツ語語彙がどのような場合に出現するかを明らかにすることが叶わず残念ではあるが,次の研究テーマにつながる発見を得ることができたことは収穫である。本研究課題については,今後も追求していく予定である。
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