タンザニア北西部からウガンダ西部にかけてバンツー系の系統的に近い言語が話されている。南からハヤ語、チガ語、アンコレ語、トーロ語、ニョロ語であり概略、南から北に行くに従って声調体系は単純化する。これらの言語は基本的に単語の中に現れる高声調は基底において1音節である。名詞は接頭辞-語幹という構成をしており語幹の音節数をNとすると、各言語の声調パターンはハヤ語とアンコレ語はN+1、ニョロ語2、トーロ語1である。チガ語は基底において高声調が2音節に現れる単語がある。これを詳細に観察すると2個目の高声調は一定の環境における音声的出現であり、基本はハヤ語やアンコレ語と同じN+1型であることが確認される。
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