本研究ではLevin (1993)において非交替動詞に分類されている48語のcheat型動詞についてCOCA、BNCを使用して調査を行い、15語については交替動詞と見なしうることを示した。また所格交替動詞であるclear型動詞のclear、clean、empty、drainについてEEBO、COHAの史的コーパスから用例を収集し、各々の動詞の補部構造の史的発達の過程を明らかにした。その結果、これらの動詞補部の発達過程は各動詞により異なることを示した。また、各動詞の原義が古英語・中英語期の統語構造に大きく関わっていることを明らかにした。
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