研究課題/領域番号 |
20K00809
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
瀧本 将弘 青山学院大学, 理工学部, 教授 (30269964)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 空間概念 / 抽象概念 / 確信度 / 丁寧度 / 大脳左半球 / 大脳右半球 / 口の開き方 / 対称性 |
研究実績の概要 |
空間概念を用いて抽象概念である単語レベルの確信度と文レベルの丁寧度を指導する英語教材を開発し、日本人英語学習者の口の開き方対称性により大脳左半球(左脳)と大脳右半球(右脳)の優位性を明らかにするための予備実験及び本実験を完了した。口の開き方分析では録画シーンを2次元動画計測ソフトにより分析をした。録画の最初のシーンを基本シーンとして参加者の額中央を基準点に固定し、基準点と鼻先を基準軸として座標上の縦軸に定めた。そして、その基準軸としての縦軸に対して口の左端と口の右端を計測点として座標上の横軸に定めた。基本シーン以降の録画シーンでは相対座標変換を行い、参加者の額中央の基準点を(x, y)= (0, 0)として基準点と鼻先を結ぶ基準軸は動いていないものとして座標を変換して、基準軸をベースに口の右端と口の左端の座標変位量を算出した。結果として、空間概念を用いて抽象概念である単語レベルの確信度と文レベルの丁寧度を指導した時には口の左側が右側より広く開く傾向があった。また、確信度指導効果と丁寧度指導効果を確認するためのProduction TestとReceptive Testにおいては実験群グループが統制群グループより有意的に高い点数を獲得し量的統計分析において空間概念利用指導方法の有効性を証明した。更にアンケートを用いた質的分析においては実験群グループ参加者は空間概念利用指導方法に肯定的な回答をした参加者が多かったのに対して統制群グループ参加者はリスト使用の指導方法に対して否定的な回答をする参加者が多かった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
本研究課題についての研究は問題なく予定通り進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
口の開き方対称性だけで実際に大脳右半球が関与しているかどうかについて、脳内部の活動部をみていないので確信的なことを言うことはできないが、大脳右半球関与の可能性について言及することができる。この本研究結果を国際学会発表を通じて公表し、研究者からの意見を募ることとする。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度にコロナウイルス感染症蔓延のために予定通り科学研究費を使用できなかった分が次年度繰越となったことが原因です。本実験の結果を国際学会で発表する予定で、その旅費に充当する予定。
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