研究課題/領域番号 |
20K00859
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
小笠原 真司 長崎大学, 言語教育研究センター, 教授 (70233393)
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研究分担者 |
奥田 阿子 長崎大学, 言語教育研究センター, 助教 (60631249)
丸山 真純 長崎大学, 経済学部, 准教授 (00304923)
コリンズ ウィリアム 長崎大学, 言語教育研究センター, 准教授 (10346942)
廣江 顕 長崎大学, 言語教育研究センター, 教授 (20369119)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 3ラウンド理論 / 3 Step System / e-learning 教材 / CLIL内容統合型英語教育 / タイタニック号の楽団員 / タイタニック号事故の真実 |
研究実績の概要 |
本科研では、CLIL(内容統合型英語教育)の視点に立ち、2種類の英語教育用動画e-learning 教材を制作すること、およびその教材内容に関連することを英語教育教材論の視点からも分析し、必要に応じて研究発表をすることにある。 予定している教材は、『Titanic Tour』と『Bakumatsu Nagasaki Tour』であり、千葉大学名誉教授竹蓋幸生氏の提唱した3ラウンド理論(3ラウンドシステム)に基づき現在制作中である。この理論に基づいた教材は、動画を利用し、リスニングスキルの向上のため、Step を3段階踏むことで、徐々にリスニングスキルをのばせるように工夫がなされている。また、使用教材に採用される動画音源は、Authenticなもので、言い誤りや様々なノイズも入った、まさに生の英語を聞きとるための教材である。研究代表者は、これまでも科研を獲得し、すでに『Campus Tour』と『Scotland Tour』の2教材をこの理論に基づき制作した。その2教材は、希望する教員に配布するとともに、勤務校でも使用している。 制作においては、『Titanic Tour』、『Bakumatsu Nagasaki Tour』の順に完成をめざしているが、前者は英国にて、後者はオランダでの動画撮影が必要なため、コロナ禍の中動画撮影の部分が大幅に遅れている。ただし、『Titanic Tour』に関しては、2023年3月、研究代表者が英国に出張し、教材制作に十分な動画を撮影してきた。また、この教材のベースになる原書『A Hymn for Eternity』に関しては、研究代表者が『タイタニック号の永遠の讃美歌』(英宝社)として2022年6月に出版している。 2022年8月には、JACETの国際学会にて教材制作に関する発表も行い、現在『Titanic Tour』の完成を目指している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍により、英国での動画撮影ができなかったため、教材制作そのものは大幅に遅れていた。そのため、1年間の補助事業期間の延長を申請し、承認をいただいた。 『Titanic Tour』に関しては、研究代表者が2023年3月に渡英し、教材制作に必要な動画の撮影を終えることができている。また、教材制作の際必要な解説内容などは、翻訳書『タイタニック号の永遠の讃美歌』の出版により、十分対応できるようになっている。 『Bakumatsu Nagasaki Tour』に関しては、教材制作そのものの再考が必要と思われるが、まず、『Titanic Tour』の完成を目指す予定である。
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今後の研究の推進方策 |
英国での動画撮影を終えたことにより、『Titanic Tour』の制作のめどがたった。今後、英国で録画した動画を利用して、Unitが4つの3ラウンド理論に基づく教材『Titanic Tour』の教材制作、およびプログラミングを行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2022年度夏までに、教材制作の動画撮影のために英国出張を考えていたが、コロナの状況により、渡英を断念した。その後、コロナの状況がよくなったため、動画撮影の渡英を2023年3月に実施した。またそれにともない、教材制作に関しては、補助事業期間の延長を申請し、承認をもらっている。 2023年度の10か月をめどに、動画英語教材『Titanic Tour』の制作を開始する。次年度使用分に関しては、その動画教材制作のためのプログラマーへの作業費および教材完成後のCD-R版100枚の制作費用にあてる。また、残りの直接経費に関しては、『Titanic Tour』の追加動画撮影のための短期の渡英、および、国内外での学会発表の旅費に使用予定である。
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