研究課題/領域番号 |
20K00906
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研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
井村 誠 大阪工業大学, 知的財産学部, 教授 (60351459)
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研究分担者 |
松田 早恵 摂南大学, 外国語学部, 教授 (50388641) [辞退]
中西 のりこ 神戸学院大学, グローバル・コミュニケーション学部, 教授 (80512285)
Michael Herke 摂南大学, 外国語学部, 講師 (50710513) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 授業内多読 / 多読ガイダンス / 多読多聴活動 / 展開活動 / 読書情報の共有 / リーディングスピード / 教師の役割 / 自律学習者 |
研究実績の概要 |
2020年度(1年目)は、研究基盤の整備および試行期間にあたり、研究代表者は、当年度よりオンライン多読支援システムを利用した授業(半期14週×2回)を開始した。授業内で様々なタスクを試して学生の反応を見ながら、短期的な効果を測定した。アセスメントの結果、1回目の実験授業では統計的に有意な差は得られなかったが、2回目の授業では有意差が見られた。いずれの実験授業でもリーディングスピードの上昇が見られ、アンケート調査の結果、英語に慣れ、苦手意識がなくなったという回答が多数あり、モチベーションの向上にもつながっていることが観察された。なお1回目の実施経過については学会で報告し、紀要論文にまとめて発表している。また研究チームでは2021年度からの3年間にわたる長期計画の研究スキームの検討と共有を図るとともに、調査協力者の募集計画を策定した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
短期的効果の測定については、予定通り実験授業(半期)を2回実施した。コロナ禍によりオンライン授業を余儀なくされたが、もとよりオンライン多読システムを利用した授業計画であったため、支障はなかった。長期計画については、1年目は準備段階にあたり、研究スキームの共有と調整および研究協力の募集計画を策定した。残念ながら研究分担者のうち2名が校務事情によりプロジェクトから外れることになったが、幸い交代研究分担者を得ることができ、順調に推移している。
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今後の研究の推進方策 |
研究代表者は引き続き実験授業を行って観察と短期的効果の測定を進める。長期計画については、研究協力者ごとに10名ずつ調査協力者を集めてグループを形成し、各グループでモチベーションの維持を図りながら多読を継続させ、定期的に全体でアセスメントとアンケート調査を実施する予定である。課題は、多読を無理なく継続させるための環境づくり(情報インフラの整備)、モチベーションを維持・向上するための施策の検討および実施、協同学習を誘発ないし促進する仕掛けの検討及び実施、研究方法(定量的分析・定性的分析)の検討及び精緻化である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究協力者のうち2名が校務事情のためにプロジェクトから外れることになり、未使用額の払い戻しが生じたため。払い戻された分は交代研究分担者への配分に充当して、今後研究分担者への配分が当初計画通りとなるように調整する。
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