研究課題/領域番号 |
20K00906
|
研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
井村 誠 大阪工業大学, 知的財産学部, 教授 (60351459)
|
研究分担者 |
松田 早恵 摂南大学, 国際学部, 教授 (50388641) [辞退]
中西 のりこ 神戸学院大学, グローバル・コミュニケーション学部, 教授 (80512285)
Michael Herke 摂南大学, 国際学部, 准教授 (50710513) [辞退]
大塚 生子 大阪工業大学, 工学部, 講師 (80759027)
Caldwell Matthew 阪南大学, 国際観光学部, 准教授 (70842847)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
キーワード | モチベーション / 多読の短期的効果 / 多読の長期的効果 / 多読サークル / 課外活動 / 多読ガイダンス / 読書情報の共有 / オンライン多読システム |
研究実績の概要 |
本研究は5ヵ年計画で、多読が英語運用能力にもたらす効果を追跡している。 2020年度より開始した半期ごとの実験授業による多読の短期的効果の検証(短期研究)については、すでに2年目までの成果を紀要論文として発表しているが、現在2022年度分を含めた3年間6回分の実験授業の結果を総合した分析を行っており、今後論文にまとめる予定である。 いっぽう2021年度より3大学合同で開始した多読サークルプロジェクトによる多読の長期的効果の検証(長期研究)については、プロジェクトの概要と、2年目前半までの多読状況、アセスメントテスト、およびアンケート調査の結果を分析し、国内学会および国際学会で研究発表を行った。 多読サークルの運営にあたっては、モチベーションの維持・向上を図るために2カ月に1度オンラインセミナーを催してガイダンスやグループ活動などを行うほか、ブログサイトを開設して、読書情報の共有等を行っているが、コロナ禍の影響で学生同士の対面イベントが制限されてきた中で、学生同士の活発な交流が思うように進まず、モチベーションを失う参加者もおり、困難な状況に見舞われている。しかし、教育研究の立場からはこれを逆に新たな研究課題と捉えて、研究領域を多読効果の実証研究のみならず、モチベーションの研究、プロジェクトマネージメントの研究、教育的介入手法の研究へと広げて研究を継続しているところである。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
多読の短期的効果の検証については、研究代表者が実験授業を2020年度より継続的に実施しており、半期ごとにデータを分析し、結果を紀要論文等に報告している。多読の長期的効果の検証については、2021年4月に募集を開始して40名の研究協力者を集めることができ、その後オンライン多読システムを用いた多読活動、セミナーの開催、アセスメントテストおよび研究調査アンケートの実施など、予定通りに進んでいる。
|
今後の研究の推進方策 |
概要にも記した通り、多読サークルの運営に関しては課題もあり、以下の3つの活動方針をもってサークル活動の活性化を図る予定である。 1. 多読・多聴セミナーの定期的開催 2. 対面イベントの実施 3. 積極的介入(個人に寄り添ったコーチング指導)
|
次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍の影響で発表を予定していた国際学会が延期となり、2023年度に開催されることになったため。
|