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2022 年度 実施状況報告書

中世日向国の仏教文化に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K00939
研究機関宮崎大学

研究代表者

関 周一  宮崎大学, 教育学部, 教授 (30725940)

研究分担者 石川 千佳子  宮崎大学, 教育学部, 教授 (10184483)
大野 匠  宮崎大学, 教育学部, 教授 (90590977)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード麟祥院 / 大般若波羅蜜多経 / 普門寺 / 十一面観音像
研究実績の概要

(1)西都市麟祥院蔵「妻萬宮旧蔵大般若波羅蜜多経」調査
麟祥院および西都市教育委員会の全面的な協力のもと、原本調査と写真撮影を行った。調査は、5回(2日、4日×4度)に分けて、都合18日にわたって実施した。原本調査と写真撮影は、奥書のみではなく、各巻の全体を対象とし、裏面の文字も確認した。写真撮影は完了し、原本調査は巻500台まで終了した。
原本調査を終えたものについては、200番台は元徳2年(1331)に書写されたものが多い。巻301~400の100巻は、「国中乱劇」により失われていたのを、新田郷(宮崎県新富町)花薗寺先達重亀が旦那となり料紙の費用などを負担し、天文11年(1542)~12年に輪蔵院宥運が書写し、妻万宮(宮崎県西都市)に施入したものという。また近代の修補によって、異なる巻を誤って一巻とする(混巻)が散見する(巻500台など)。
(2)仏像調査
延岡市内の仏像を調査した。普門寺の十一面観音像は、平安時代後期の作とみられる。梅木の仏像3体(薬師如来坐像・十一面観音像・地蔵菩薩半跏像)のうち、薬師如来坐像は天文22年(1553)の奥書がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

麟祥院所蔵大般若経調査は、巻500台まで原本調査を進めることができた。また仏像調査を確実に進めている。

今後の研究の推進方策

麟祥院所蔵大般若経の原本調査を完了する。
仏像調査の追加調査を行う。
上記の調査成果を整理する。
公開研究会を実施し、調査成果を報告書にまとめる。

次年度使用額が生じた理由

研究分担者の大野匠が病気により休職し、研究費を使用できなくなったため。
当初の計画に比べて、物品の購入費を必要としなかったため。

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公開日: 2023-12-25  

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