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2023 年度 研究成果報告書

近代インドにおける装身品と嗜好品:国内市場志向型低価格商品の勃興とその模造的文脈

研究課題

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研究課題/領域番号 20K01025
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分03030:アジア史およびアフリカ史関連
研究機関神戸市外国語大学

研究代表者

大石 高志  神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (70347516)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード植民地期インド / 装身品 / 嗜好品 / アジア間貿易 / 模造 / 廉価品 / 嗜好品 / 中下層民
研究成果の概要

本研究課題「近代インドにおける装身品と嗜好品:国内市場志向型低価格商品の勃興とその模造的文脈」では、植民地期のインドで主に中下層の人々の自立化もしくは社会経済的な上昇志向に対応する形で需要と消費が増大した低価格消費財、特に装身品や嗜好品に焦点を当てながら、同時代の社会変動を読み解く作業を行った。特に、それらの低価格商品(日本からの低価格帯の輸入品も中核的な商品群として含まれる)が、従来の在来の高価品や西欧からの高額な輸入品との間に帯同した差異性や模造性を析出することで、そうした中下層の人々が有した文化的伝統やナショナリズムとの間の両義的な関係性や反エリート主義を分析した。

自由記述の分野

近代インド社会経済史

研究成果の学術的意義や社会的意義

植民地期インドにおいては、新たな就業機会の獲得や小規模な蓄財・土地保有などにより、低カーストや農業労働者の中に社会経済的な上昇志向や自立化が生じたことが指摘されてきたが、そうした社会変動に伴う拮抗や確執が最も具体的な形で顕著になったのが、装身品などを筆頭とする消費財の商品群であった。中下層の人々の新しい消費が、既存の社会的規範や文化的表象との間に、どのように反発を喚起したり、折り合いを付けて調整されたりしたかを分析することは、社会変動の本質的な部分を学術的に理解することになる。また、社会変動と消費の接続性に関するこうした分析は、現在のインドに延長的に適用することも可能な現代性も有している。

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公開日: 2025-01-30  

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