研究課題/領域番号 |
20K01071
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
森永 貴子 立命館大学, 文学部, 教授 (00466434)
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研究分担者 |
塩谷 哲史 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (30570197)
塩谷 昌史 大阪公立大学, 大学院経済学研究科, 教授 (70312684)
金澤 周作 京都大学, 文学研究科, 教授 (70337757)
福元 健之 福岡大学, 人文学部, 講師 (70802255)
小澤 一郎 立命館大学, 文学部, 准教授 (50817210)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | エスニシティ / 境界線 / 越境 / 商品 / 情報 / 文化 |
研究成果の概要 |
本科研はイギリス史、ポーランド史、ロシア史、中央アジア史、イラン史の各分野の専門家であるメンバーで各研究成果について情報提供し合い、ユーラシア地域を中心として「境界線を越えて移動する人・物・情報」について検討を行った。これにより、各分野で知られていた先行研究の情報をメンバー間で共有しつつ、国家的枠組みや境界内の動きとは異なる人の移動性・流動性の実態を検討できた。各メンバーの専門研究はさらなる史料検討を要するが、それぞれの分野における地域的特性のみならず、共通性についても知見を深めたことで、今後のグローバル・ヒストリー研究のアプローチの一つとして発展の可能があると考える。
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自由記述の分野 |
ロシア社会経済史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本科研ではユーラシア各地の専門家の共同研究により、越境する人・物・情報を対象にしつつ、国家や制度の枠組みだけでは捉えられない水面下のグローバルな繋がりを明らかにしようと試みた。これにより、近現代のグローバル化が民間の商業、文化の伝播などの現象とも関連し合っており、同時に境界線と人々の帰属の移動が頻繁であった近世の歴史現象とも共通性があることを追求できた。また国政史では取り上げられにくい外部との接触が、民族的・物理的・文化的交流や実務を伴っていたことも重要な点である。本科研の成果はさらに検討の余地があるが、現代のツーリズム、ナショナリズムなど社会問題への新たな知見としても適用可能と考える。
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