研究課題
基盤研究(C)
本研究は、違法な捜査等により収集された証拠(第1次証拠)から派生するかたちで獲得された証拠(派生証拠)の証拠能力につき、包括的な分析・検討を加えるものである。本研究は、派生証拠という問題を介して、自白法則と違法収集証拠排除法則の理論的根拠や相互関係等について解明を試みたほか、応用的な論点として、刑事免責制度や協議・合意制度の運用の在り方についても検討を加えるものであり、これらの問題群に関する一定の研究成果を論文等として公刊することができた。
刑事法学
本研究は、派生証拠という観点から、自白法則と排除法則の理論的根拠や相互関係等につき包括的な検討を加えるものであり、先行研究には見られない学術的・社会的意義を有するものと考えられる。また、応用的な論点として、平成28年の刑訴法改正により導入された刑事免責制度や協議・合意制度の運用の在り方についても検討を加えるものであり、両制度に関する先行研究が必ずしも多くない状況のもと、新たな知見を提供するものとして、学術的・社会的意義を有するものと考えられる。