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2023 年度 研究成果報告書

近代日本における自由主義的改革の系譜:「貿易立国」から「埋め込まれた自由主義」へ

研究課題

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研究課題/領域番号 20K01447
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分06010:政治学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

瀧口 剛  大阪大学, 大学院法学研究科, 教授 (10257959)

研究分担者 久野 洋  ノートルダム清心女子大学, 文学部, 准教授 (10795181)
矢嶋 光  名城大学, 法学部, 准教授 (30738571)
醍醐 龍馬  小樽商科大学, 商学部, 准教授 (70802841)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード貿易立国 / 殖産興業 / 産業立国 / 自由通商 / 榎本武揚 / 犬養毅 / 芦田均 / 大阪財界
研究成果の概要

近代日本政治史における自由主義的改革の系譜を明らかにした。現代と同様格差問題への対処は、近代日本においても不可欠な要素であったが、資源小国・開放経済を特徴とする近代日本では、一方で戦時を除いて通商と経済的競争力の強化を視野に入れる政策構想が重要であった。
近代日本における自由主義的改革路線の系譜として、第一に明治~大正期の「殖産興業」と「貿易立国」から「産業立国」への道を榎本武揚と犬養毅を軸に明らかにした。第二に、昭和初期の「自由通商」から戦後の「埋め込まれた自由主義」の系譜を自由通商運動と大阪財界の動向、さらに政党では芦田均の動向を通じて明らかにした。

自由記述の分野

日本政治史

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義としては、従来軽視されてきた近代日本における自由主義的、非国家主義的改革路線の系譜を明らかにしたことである。戦間期の「格差」や社会問題を視野に入れた「新自由主義」的路線は、どこから来てどこからどこに引き継がれてゆくことになったのか、示唆を得ることになった。また社会的意義としては、現代において注目度の高い、市場と格差問題、さらに外交構想との関係を日本の近代に遡って研究したことである。

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公開日: 2025-01-30  

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