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2020 年度 実施状況報告書

日本で働く高度外国人材の多文化アイデンティティモデル:ダイバーシティ経営に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 20K01947
研究機関明治大学

研究代表者

根橋 玲子  明治大学, 情報コミュニケーション学部, 専任教授 (70298074)

研究分担者 叶 尤奇  神田外語大学, 外国語学部, 講師 (40851291)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードアイデンティティ / 多文化 / 高度外国人材 / キャリア
研究実績の概要

本研究は日本で就職している高度外国人材の多文化アイデンティティのモデルを構築することを目的とする。2020年度は、(1)日本で働く高度外国人材の多文化アイデンティティの様相および(2)多文化アイデンティティの確立に影響を与える要素を同定するために、日本で働く高度外国人材30名程度を対象としたインタビュー調査を実施し、それらのデータを分析する予定であった。しかしながら、新型コロナウイルスの蔓延という予想外の出来事により、計画は大幅に遅れている。当初、対面形式でのインタビュー実施を予定していたが、コロナ禍によりこれが不可能となったため、これに代わる方法を模索したことが大きな要因である。まず、学会や研究会等で行われるオンラインツールを用いた研究方法に関するワークショップ等に参加し情報を収集した。その上でパイロット調査として、オンライン上でのフォーカスグループインタビューを夏に行った。これを実施したのは、オンライン形式でのインタビューについて知見を深めること、また、インタビュー項目の選定を念頭においてのことである。これらオンラインでのインタビュー経験からこの方法が対面での代替になり得ることを確認した。またこの間取り組んだ先行研究などに基づき、インタビュー項目を決定した。さらに、今後国内外の学会誌への投稿のために(特に海外の場合は、ほとんどの学会誌で求められることから)、明治大学学内の倫理審査会に研究の計画と実施方法およびインタビュー項目について審査を依頼し、年度末に無事に通ることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

最大の原因は新型コロナウイルスの感染拡大である。これにより他の多くの研究者同様、研究がストップしてしまった。特に本研究の場合、質的研究方法を主眼とした研究のため、対面による聞き取り調査が研究の柱となっている。コロナ禍では、この点が最大の問題となり、研究が進まなくなってしまった。また、企業で働く高度外国人材が調査対象者であるが、各企業が活動を止めたり、オフィスワークからテレワークに働き方を移行させる中、調査に協力できる余力のある人々を探すことが難しかったことも遅延の理由に挙げられる。

今後の研究の推進方策

新型コロナウイルスの感染拡大により、研究方法の変更を余儀なくされたが、個人や組織の情報インフラの整備が進んだことにより、この間に状況は改善されたと認識している。今後は、zoomなどのツールを用いて、オンライン形式でのインタビューを中心に、調査を実施し、遅れを取り戻す予定である。

次年度使用額が生じた理由

2020年度は、コロナウイルスの感染拡大により調査の実施が見送られたため、調査協力者への謝礼や調査に必要なPCの購入などが計上されなかった。次年度では、実施が見込めるため、順当に研究費を使用できるものと思われる。

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公開日: 2021-12-27  

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