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2023 年度 研究成果報告書

使用文脈情報の多層的フローに関する統合的研究枠組みの構築と展開

研究課題

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研究課題/領域番号 20K02000
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分07090:商学関連
研究機関明治大学

研究代表者

福田 康典  明治大学, 商学部, 専任教授 (90386417)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード消費者情報 / マーケティング・リサーチ / 情報倫理 / プライバシーリスク
研究成果の概要

本研究では、以下に示すような研究成果を得ることができた。1点目は、使用文脈情報のフローがサービスの市場適合化を高めると同時に消費行動自体をも変容させるという再帰的なプロセスに着目すべきであるという点である。2点目は、そうした再帰的なプロセスにおいて、消費者はプライバシーリスクの重要性を感じつつも、そこまで気が回らない中での意思決定を強いられているという現状が明らかとなった点である。3点目は、高度化するマーケティング・リサーチがもたらす便益と引き起こすリスクのバランスをとるために、企業と消費者の間の今まで以上に長期的で社会的な関係性をベースとする分析枠組みを構築していく必要があるという点である。

自由記述の分野

マーケティング

研究成果の学術的意義や社会的意義

この研究を通じてマーケティング・リサーチ倫理の分析視点に2つの観点が追加された。1つは、市場を知ろうとする行為が市場を方向づけたり新たに生み出したりするという再帰的なプロセスを分析枠組みに取り込むべきであるという学術的示唆である。もう1つは、今日の消費者同意を基本とするマーケティング・リサーチ倫理の体系が十分に機能できておらず、より長期的で社会的な側面を加味した研究枠組みの構築が急務であるという社会的示唆である。これらの示唆は、高度化するマーケティング・リサーチの倫理的問題を分析し、その処方を構築するために必要な今後の研究課題と政策的な対応を指し示していると思われる。

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公開日: 2025-01-30  

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