研究課題/領域番号 |
20K02050
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07100:会計学関連
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
渡辺 岳夫 中央大学, 商学部, 教授 (00294398)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | アメーバ経営システム / 努力実感性 / 因果明瞭性 / プレゼンティズム / プレゼンティズム促進要因 / 支援的リーダーシップ / 事故効力感 |
研究成果の概要 |
アメーバ経営システム(以下,AMS)の効果を促進する要因を究明するために,本研究は,AMSの部門別採算制度上の特性に対する組織成員の認知,すなわち「過去になした努力」が迅速かつ適切に会計情報に反映されているという認知である努力実感性および「これからなす努力」がどのように会計情報に反映されるかという努力と結果の因果関係の認知である因果明瞭性に着目し,それらとAMSの効果の関連を明らかにした。 より具体的には,病気の状態にもかかわらず出社している状態であるプレゼンティズムを努力実感性や因果明瞭性が抑止しうる環境において,AMSは最も効果を発揮することを実証的に解明した。
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自由記述の分野 |
管理会計
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
プレゼンティズムを促進するような組織的要因ができるだけ排除され,かつアメーバのリーダーが部下に対して支援的な姿勢を示すことができている環境が,AMSの会計情報上の特性がその効果を促進するうえで最適であり,AMSを持続可能な形で運用し続けることにつながる可能性を明らかにすることができた。これにより,日本的管理会計システムの導入研究の発展に大きく寄与するとともに,AMSの実務への効果的かつ円滑な導入に寄与し,その一層の普及を促すことになると考えることができる。その意味で本研究は先駆的な研究であり,学術的意義も大きいと言える。
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