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2022 年度 研究成果報告書

「家屋を取り巻く生活史調査」方法論の構築――住み継ぐ実践に向けた実証研究――

研究課題

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研究課題/領域番号 20K02093
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08010:社会学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

笠井 賢紀  慶應義塾大学, 法学部(三田), 准教授 (80572031)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード生活史 / 家屋史 / 記憶史 / 地域社会 / コミュニティ
研究成果の概要

家屋史を中心として生活史を聞き取るという手法を採ることを通じて、地域社会や時代背景とのかかわりを分析するという方法を構築した。調査を実施するための主体としてNPO法人を立ち上げ、策定した調査ガイドラインを用いて同法人メンバーとともに11件の聞き取り調査を実施した。非調査専門家であっても「家屋を取り巻く生活史調査」は実施可能であり、生活者としての当事者性が強いことが分析の質を高めることが分かった。
実際に「家屋を取り巻く生活史調査」によって分析した結果として、1970年前後が家屋と地域社会とのかかわりの大きな変換点になったことや、社会集団や民俗の分析も補完的に行うことが効果的であることを示した。

自由記述の分野

社会学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究を通じて、家屋史を媒介とした生活史調査を行うことが、地域社会や時代の特性を明らかにするのに有効な手段であることを示した。その際、民俗調査を組み合わせる具体的な方法も示した。加えて、同方法の実践主体としてNPO法人を設立し、潜在的な空き家候補家屋への調査を行うことで、家屋所有者の思いを汲み取って次代に「住み継ぐ」といった、社会問題への対応を視野にいれた活動基盤を整えた。

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公開日: 2024-01-30  

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