研究課題/領域番号 |
20K02204
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研究機関 | 株式会社ケアコネクトジャパン(地域ケア経営マネジメント研究所) |
研究代表者 |
出井 涼介 株式会社ケアコネクトジャパン(地域ケア経営マネジメント研究所), 研究開発部門, 主任研究員 (40854922)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 認知症の行動・心理症状 / 認知症高齢者 / 混合軌跡モデリング |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、要介護者の個別性に対応した最適な介護モデル構築に資する基礎資料を得るために、分析方法に混合軌跡モデリング(GBTM: Group-Based Trajectory Modeling)を採用し、認知症高齢者の行動・心理症状パターンとその関連要因を実証的に明らかにすることである。 令和2年度は、次年度に予定している認知症高齢者を対象とする量的調査の実施に先立ち、認知症の行動・心理症状(BPSD: Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)とそれに関連する国内外の既存研究の文献研究ならびに高齢者介護に関連する専門職への聞き取り調査を実施した。その結果、認知症の行動・心理症状の概念枠組みや具体的な症状は必ずしも実証的に整理されておらず、他方では、既存の認知症の行動・心理症状に関する測定尺度は縦断的な測定の適性を有しているかについてほとんど検討されていないことが明らかとなった。このことは、本研究において測定尺度の認知症高齢者の行動・心理症状パターンを明らかにする前提として、尺度の縦断的な測定の適性である縦断的因子不変性の検討を行うことの重要性が示唆している。 現在、既存研究の文献研究や聞き取り調査で得られた知見を整理しつつ、次年度に予定している量的調査の調査内容の吟味やデータの収集方法の検討など、調査実施に向けた準備を行っているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、令和2年度は既存研究の文献研究を行い、さらに高齢者介護に関連する専門職への聞き取り調査を実施した。現在、次年度に予定している量的調査の実施に向けた準備を進めている段階にあることから、「おおむね順調に進展している」と判断される。
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今後の研究の推進方策 |
概ね、当初の研究計画通りに、研究を遂行する予定である。ただし、量的調査の実施方法については、新型コロナウイルス感染症の感染防止の観点から今後の社会情勢を鑑みつつ、適切な対応を図っていくものとする。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初の予定では、本年度の直接経費の大半は聞き取り調査の実施および次年度の量的調査実施の準備に際する研究代表者および調査に関する協力者の「旅費」の執行を想定していた。しかし、昨今の新型コロナウイルス感染症に関する社会情勢を鑑みて、聞き取り調査や打ち合わせの実施は対面ではなくWeb会議方式に変更したことで「旅費」が発生しなかった。また、打ち合わせに使用する資料の印刷や郵送なども発生しなかったことから、「物品費」や「その他」に関する直接経費も大幅に節減された。 次年度使用額(繰越額)は、次年度実施予定の量的調査の円滑な実施と集計等に関して、その費用を充当するものとする。
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