聴覚障害の親をもつ聴者の子ども(CODA)は、幼少期から親の通訳を担い、固有の親子関係課題を呈することが指摘される。本研究では、親子課題2領域(CODAの心理課題/親子関係課題)と支援ニーズ構造3領域(CODAの自己理解/親のCODA理解/支援システム)を明らかにした。次いで当該資料を基に、集合型の親子の支援プログラム(CODA版/親版)を開発した。CODA版では、自己の気づきと理解をもとに親子関係を見つめ直す機会として、親版では親がCODAの心理状況を理解し、自身の子育てを内省する機会として有効性が評価された。CODA当事者を協力者に充て、ガイドブック等各種コンテンツも制作された。
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