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2023 年度 研究成果報告書

色覚の多様性に配慮した安全色のリスク認知に関する実証的検討

研究課題

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研究課題/領域番号 20K02353
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08030:家政学および生活科学関連
研究機関産業医科大学

研究代表者

落合 信寿  産業医科大学, 医学部, 助教 (90386649)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード安全色 / リスク認知 / 色覚 / バリアフリー / ユニバーサルデザイン / 高齢者 / 色覚異常 / 色彩
研究成果の概要

本研究は、2018年の改正で色覚バリアフリーに対応したJIS新規格安全色の有効性を検討する目的で、高齢者、先天赤緑異常、正常色覚の各群を対象に、新旧規格間での安全色のリスク認知について、色票の潜在危険度評価、色名とカラーチャートによる色同定課題に基づく比較検討を行った。その結果、新規格の赤は、全ての群で旧規格色よりも危険度評価が顕著に低かった。かつ新規格の赤は、黄や黄赤の危険度と差が認められず、安全色としての有効性に乏しい可能性が示された。高齢者の44%は青黄異常、先天赤緑異常の62%は強度異常であったが、安全色に対するリスク認知は、正常色覚と顕著な差異はみられなかった。

自由記述の分野

色彩心理学、人間工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

日本産業規格(JIS)の安全色は、2018年改正の新規格において、色覚バリアフリーに対応したユニバーサルデザインカラーを採用し、旧規格とは異なる色に変更された。JIS新規格安全色は、色の見分けやすさの評価に基づき選定されており、色覚バリアフリーの観点からは効果が検証されているが、他の評価指標による検討はされておらず、安全色として有効に機能するかどうかは不明である。本研究は、異なる色覚特性を有する人々を対象に、JIS新規格安全色の有効性をリスク認知の観点から実証的に検討し、新規格の赤の有効性に疑義を呈する結果を導き出した点で学術的・社会的意義を有する。

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公開日: 2025-01-30  

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