研究課題/領域番号 |
20K02586
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研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
藤村 祐子 滋賀大学, 教育学部, 准教授 (80634609)
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研究分担者 |
佐藤 仁 福岡大学, 人文学部, 教授 (30432701)
朝倉 雅史 筑波大学, 人間系, 特任助教 (50758117)
岩田 昌太郎 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (50433090)
川口 広美 (前田) 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (80710839)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 専門職基準 / 米国 / 州教職員専門職基準委員会 |
研究実績の概要 |
2021年度も,米国での実地調査に向けた基礎分析として,米国の専門職基準に関する文献調査を中心に実施した。独立した組織として教職員専門職基準委員会が設置されているワシントン州に着目し,専門職基準の構造や特徴を分析した。調査は,教育政策グループ,社会科グループ,体育科グループの3つのパートに分かれて進めた。特に,これまで分析を進めてきた全米教職専門職基準委員会(National Board for Professional Teaching. Standards, 以下 NBPTS)による専門職基準との差異から,州における全教員を対象とした専門職基準の示し方を分析した。 ワシントン州では,5種類の基準が策定され,その5つを貫く基準としてプログラムスタンダード(養成プログラム認証スタンダード)が存在する。また,教科担当教員の専門職基準に該当するEndorsement competencies(裏書)では,教員が専門とするそれぞれの領域で,習得することが期待される知識とスキルの概要が示されていた。また,そこでの基準の描かれ方は,NBPTS基準とは異なるものであった。これらの研究成果は,日本スポーツ教育学会,日本社会科教育学会,科研成果報告公開セミナーで発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度の2020年度では,全米の専門職基準をめぐる動向や特質を分析し,研究枠組みの確認を行なった。2年目である2021年度では,研究枠組みに依拠しながら,ワシントン州に焦点を当て,各州での制度実態を文献資料を中心に整理し,分析を進めており,概ね,予定どおりに進められている。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度は,ワシントン州における専門職基準の具体的な運用の実態を解明するため,米国での実地調査を予定しているが,状況を確認しながら,可能な手段(オンラインインタビューなど)での実施を試みる。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度,米国での実地調査が困難だったため,旅費が余ったため。次年度は,出張費,国際シンポジウム費などで使用する。
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