研究課題/領域番号 |
20K02630
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
石附 智奈美 広島大学, 医系科学研究科(保), 講師 (50326435)
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研究分担者 |
宮口 英樹 広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (00290552)
宮口 幸治 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (20706676)
藤井 浩美 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (30199294)
飯田 忠行 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (50290549)
森田 良文 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00241224)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 非行少年 / 就労のつまずき |
研究実績の概要 |
今年度は少年院出院後の具体的事例の課題について聞き取り調査を行い、就労を困難にしている要素を構造化する予定であったが、新型コロナウイルス感染予防の観点から調査ができなかった。そのため少年院法務教官の協力を得て、独自に作成した就労におけるつまづきをスクリーニングする15項目「観察チェック表」にチェックをつけてもらい、その結果をまとめた。対象となった少年は23名であり、最も多くのチェックついた項目は『作業の手順を正しく覚えるのが難しい(14名)』であった。次いで『長い話になると人の話を最後まで聞けない』、『周りが騒がしいと気になり作業ができないことがある』、『注意・指導された時に感情的な表情や態度に出ることがある』がいずれも13名が該当することが分かった。 把握力調整能力測定装置(iWakka)については、名古屋工業大学の森田先生に研究分担者に加わって頂き、具体的な測定に向けて検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染拡大により、現地に赴いたインタビュー調査や介入前のタイミングでの巧緻動作の評価をすることができなかった。また、iwakkaの測定については、予想以上に調整することがあり、すぐには活用できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、既に退院した少年たちのその後の就労状況を確認し、具体的な課題を明らかにするとともに、iwakkaやBBTを用いた巧緻運動の評価を実施する。 プログラムについては、「観察チェック表」の結果に基づき、巧緻動作のみならず、作業手順を正しく覚えるような内容を取り入れたプログラムを策定していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
計測機器であるiwakkaの販売が中止になり、購入予定の金額が余剰した。 今年度はiwakkaとBBTを用いた巧緻動作の測定を行う予定である。また動作手順を正しく覚えるための戦略を探るために、アイトラッカーを用いて眼球運動にも着目したい。そのためにアイトラッカーソフトの使用料に助成金を活用する
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