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2021 年度 実施状況報告書

一般就労と福祉的支援の狭間にある少年院在院者への微細運動調節 プログラムの有効性

研究課題

研究課題/領域番号 20K02630
研究機関広島大学

研究代表者

石附 智奈美  広島大学, 医系科学研究科(保), 講師 (50326435)

研究分担者 宮口 英樹  広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (00290552)
宮口 幸治  立命館大学, 産業社会学部, 教授 (20706676)
藤井 浩美  山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (30199294)
飯田 忠行  県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (50290549)
森田 良文  名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00241224)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード微細運動機能 / iWakka / ペグボード
研究実績の概要

今年度は新型コロナウイルス感染拡大に伴い、少年院への立ち入りが禁止となったため、予定していた少年たちの微細運動調整能力及び認知課題の評価についてデータ収集ができなかった。また、出席予定の国際学会も延期になったため、計上していた旅費を使うことできなかった。少年院でのデータ収集ができない期間には、以下の内容を実施した。
1.境界知能に関する論文、微細運動調節機能に関する資料を収集した。
2.予備研究として、健常成人である大学生15名(平均年齢:21.9±1.1歳、男性6名、女性9名)を対象に、iWakka課題(微細運動調整機能)とペグボード課題(手指機能)を実施した。事前にEdinburgh Handedness Inventoryを用いて利き手を判定した。利き手が右手であった対象者は14名、左手が利き手であった対象者は1名であった。iWakka課題では、山課題を設定し、利き手、非利き手、両手の順に1回測定した。ペグボード課題も同様に利き手、非利き手、両手の順に1回測定した。iWakka課題の平均誤差とペグボード課題の得点の差や関連を分析した。iWakka課題では、利き手と非利き手に有意な差は認められなかったが、ペグボード課題では利き手の得点が有意に高く(利き手と非利き手p=0.029、利き手と両手p=0.001、非利き手と両手p=0.001)、iWakkaの平均誤差とペグボードの得点に有意な相関は認められなかった。いずれも手指機能を評価する課題ではあるが、異なる運動特性を評価できることが示唆された。M-AMC2を用いた手指機能の評価や注意機能との関連などについても検討する必要がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

今年度は新型コロナウイルス感染拡大に伴い、研究対象である少年院の少年たちがワクチンを接種していない、との理由で少年院への立ち入りが禁止となったため、少年たちのデータ収集ができなかった。

今後の研究の推進方策

2022年は少年院の入室が認められる見込みであるため、少年院の少年たちに微細運動の緒評価を実施し、微細運動調節向上に向けたプログラムの試案まで進めたい。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、少年院でのデータ収集ができなかったため、データ収集に伴う研究協力の謝金を支払う必要がなかった。また同理由により出席予定の国際学会が延期になり、計上していた旅費を使うことができなかった。翌年度はデータ収集を実施して謝金を支払う予定である。また延期された国際学会にも参加予定である。

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公開日: 2022-12-28  

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