本研究は,極小規模の保育所を対象に,少人数の環境で多様な動きを身に付ける遊びを開発し,小規模保育機関における運動遊びの体系化を目指した。 極小規模保育所における自由遊びの調査から,少人数のために友達との交流が限られており,それが要因となって,運動遊びの発展や深化が困難な状況が明らかとなった。しかし,環境によって少人数でも様々な動きが発現する可能性が示唆された。この調査結果を踏まえ,友達との協力や新しい動きを経験できるように環境設定の工夫に重点を置き運動遊びの開発に取り組んだ。開発した遊びによって,「よける」や「かわす」といった動きの発現につながるなどの成果が見られた。
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