研究課題/領域番号 |
20K02702
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研究機関 | 四国大学 |
研究代表者 |
辻 京子 四国大学, 看護学部, 教授 (60611944)
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研究分担者 |
上野 加代子 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (50213377)
西岡 かおり 四国大学, 生活科学部, 教授 (60441581)
中岡 泰子 四国大学, 生活科学部, 教授 (80248319)
芳我 ちより 香川大学, 医学部, 教授 (30432157)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | ヤングケアラー / 養護教諭 / 学童期 / 事例検討 |
研究実績の概要 |
令和5年度は,令和4年度に引き続き,養護教諭を対象としたケースメソッド法を活用した事例検討会を開催し、養護教諭によるヤングケアラーの発見や支援と課題について検討を重ねている。事例検討会を重ねることにより,ヤングケアラーをはじめとする何らかの課題がある児童への気づきや支援のきっかけづくり,教職員間の共通認識と校内連携の在り方についての課題を抽出した。この課題を事例検討会に参加した養護教諭に提示することで,さらに事例を通した検討を進めている。この結果を日本学校保健学会,日本養護教諭教育学会および健康相談活動学会で発表し,論文を執筆中である。 さらに,ヤングケアラーの状態にある子どもの親への聞き取り調査,きょうだい児ケアラーへの聞き取り調査を進めているところである。聞き取り調査を進めると同時に,シンポジウムを開催し,障害がある親とその親をケアしてきた子どもの両者に自身の経験を語ってもらうことで,参加者にヤングケアラーの現状や課題を提示した。シンポジウムに参加した養護教諭やケア提供者の意見をまとめ,報告書を作成しているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度にcovid-19蔓延により調査が大幅に遅れたことに加え、ヤングケアラーの状況にある子どもの保護者とのアポイントメントに時間がかかっていることが遅れの要因であると考える。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は,最終年であるため,これまでの調査結果に基づく研究発表,論文の執筆を進める。 養護教諭を対象としたヤングケアラー支援に関する事例検討会の開催,事例検討による課題を抽出する。 また,ケアを必要とする親と障害がある親をケアしてきた子どもへの聞き取り調査を進め,課題を抽出する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染拡大のため,調査が遅れていたことにより,調査費用及び物品費の使用ができていない。令和6年度に事例検討時の意見を集約し事例検討の事例を作成すること,地域連携の在り方に関する調査を実施する。そのため,事例検討や聞き取り調査,地域連携に関する検討会のために旅費が必要である。また,オンライン開催や会場でのプロジェクターを使用するために,プロジェクターを購入する。
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