研究課題/領域番号 |
20K02833
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
高木 亜希子 青山学院大学, 教育人間科学部, 教授 (50343629)
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研究分担者 |
滝沢 雄一 金沢大学, 学校教育系, 教授 (00332049)
酒井 英樹 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (00334699)
永倉 由里 常葉大学, 教育学部, 教授 (00369539)
田中 武夫 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (50324174)
南 侑樹 神戸市立工業高等専門学校, その他部局等, 講師 (60845650)
藤田 卓郎 福井工業高等専門学校, 一般科目(人文系), 准教授 (70735125)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 実践研究 / 実践共有コミュニティ / 省察 / メンター / 実践共同体 / 専門職の共同体 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、英語教師の質的向上を目指すための実践を、協同的に省察するコミュニティのあり方に着目し、他者と実践を共有する上で直面する課題を明らかにし、実践を共有するコミュニティの構築過程メカニズムを整理することで、英語教師の成長を促すコミュニティのあり方について具体的方策を提案することにある。 令和2年度は、実践研究の実施、実践共有コミュニティ構築のための理論的枠組の整理、既存の実践共有コミュニティの調査を実施した。具体的実施内容は、以下のとおりである。 実践部門では、各自が実践研究の実施及び実践共有コミュニティでの活動を行い、2ケ月に1回の定期ミーティングにおいて、それぞれの文脈で実施してきた実践研究と実践共有コミュニティでの活動の報告と共有を行った。理論部門では、 実践共有コミュニティにおいて、実践研究の共有を進める上での理論的枠組を整理した。具体的には、担当を決め、文献に基づき、協同的省察のあり方、メンターの役割、実践共同体(Community of Practice:CoP)と専門職の共同体(Professional Learning Community:PLC)の観点から実践共有コミュニティの意義と課題の整理を行った。また、既存の実践共有コミュニティの実態を明らかにするために、実践共有コミュニティの運営者と参加者を対象に質問紙調査と面接調査を実施した。理論部門においても、2ヶ月に1回の定期ミーティングにおいて、進捗状況の報告と共有を行い、理論的枠組みや今後の方向性について考察を深めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実践部門、理論部門の両方において、当初の計画どおり進んでいるため。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度では、以下の3点の計画を立てている。 (1)実践研究と実践共有コミュニティに関わる理論的枠組みの整理:協同的省察のあり方、メンターの役割、実践共同体(Community of Practice:CoP)と専門職の共同体(Professional Learning Community:PLC)の観点から、文献の整理と考察を継続する。 (2)実践研究と実践共有コミュニティにおける活動の継続と共有:各自の文脈において1年目から実践している実践研究を継続する。また、実践共有コミュニティについては、文献調査で整理された課題をもとに、各文脈で課題の解決策の探求を開始する。令和2年度と同様に、実践研究と実践共有コミュニティでの活動の報告と共有を定期的に実施する。 (3) 新たな実践共有コミュニティの立ち上げとコミュニティ運営の課題の解明:実践研究の共有に焦点を置いた新たな実践共有コミュニティを立ち上げて運営する。運営をしていく中で、実践共有コミュニティを観察分析したり、参加者から聞き取りを行ったりして収集した情報をもとに、利点や課題を明らかにするとともに、課題の解決策を考察する。また、定期的に報告会を実施し、各考察を共有する。共有しまとめた結果については、学会や研究会で発表し、論文化する。
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次年度使用額が生じた理由 |
Covid-19により、学会がオンライン開催になり、旅費を使用しなかったため。
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