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2021 年度 実施状況報告書

UDLガイドラインによる授業改善をめざす小学校・中学校教員への実践的研修の実装

研究課題

研究課題/領域番号 20K03049
研究機関福岡教育大学

研究代表者

納富 恵子  福岡教育大学, 大学院教育学研究科, 教授 (60228301)

研究分担者 西山 久子  福岡教育大学, 大学院教育学研究科, 教授 (80461250)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードUDL / UDLガイドライン / 人材育成 / 授業モデル / 教員研修
研究実績の概要

2年目も海外での情報収集は不可能であり、国内で4点に取り組んだ。
1)UDLガイドラインの活用をめざした教員研修をデザインし試行研修を行った。
対面及びオンラインで3回の研修を行った。福岡UDL実践研究会と連動させ、UDLの必要性、実際の中学校での実践事例を検討する研修、最後に中学校で他教科に広げる実践などについて研修を行った。この研修により県外の小学校教員が、UDLの実践に取り組む契機となった。2)UDL推進を行っているUDL‐IRNの研修をオンラインで受講した。特にUDL-IRNの組織的推進としてUDL3原則を念頭にデザインされた資格認定の研修デザインが今後の研修構築の参考になることがわかった。3)一年間にわたり指導助言を行った福岡県内小学校でUDLを参考にした校内研究を行った小学校の今年度の成果と課題を確認できた。4)UDLガイドラインを活用した授業改善の啓発を行うために、2つの大学のプロジェクトで研修や研究推進を支援し高校教育や高等教育への啓発を行った。
12月10日 京都大学 https://coc.educ.kyoto-u.ac.jp/shigaku-keiei/lecturer「特別支援教育とユニバーサルデザイン」講師として高等学校の運営候補者へオンライン啓発研修を行った。12月5日 立命館アジア太平洋大学(APU) 文部科学省「平成30年度私立大学研究ブランディング事業(タイプB)」プロジェクト 「UDL理論に基づくインクルーシブ授業の開発に関する事例研究: 立命館アジア太平洋大学の1回生演習科目と必修言語科目を対象に」の研究メンバーとして参加し、大学でのUDL導入の成果をAPUで開催されたAsia Pacific Conferenceで共同研究メンバーとともに報告した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

1)CASTのUDLーIRNのオンライン研修に参加し実践的な指導力を獲得する研修に関する知見が得られた。
2)UDLガイドラインを活用した授業改善につながる、試行研修を3回実施し成果を検証できた。
3)小学校・中学校や、大学と連携して校内研究や研修への支援を実施できた。

今後の研究の推進方策

今年度の研究成果をもとに、以下の4点に取り組む。
1)UDLガイドラインを活用した実践的教員研修の本格実施とその成果の検証。
2)CASTが主催するオンライン研修に参加し情報収集に努める。
3)UDLガイドラインを活用した実践的教員研修
4)UDLガイドラインを行った授業改善についての啓発を行うために、大学のプロジェクトに関して研修や研究推進を支援し高校教育や高等教育への啓発を行う。立命館アジア太平洋大学(APU) 文部科学省「平成30年度私立大学研究ブランディング事業(タイプB)」の1プロジェクト 「UDL理論に基づくインクルーシブ授業の開発に関する事例研究: 立命館アジア太平洋大学の1回生演習科目と必修言語科目を対象に」の研究メンバーとして参加し、小学校・中学校で蓄積してきたUDLの導入手法を大学教育に応用するための組織的手法に関して情報を得る。https://www.apu.ac.jp/cil/research/

次年度使用額が生じた理由

新型コロナ感染症流行のための行動制限のために、米国マサチューセッツ州で実施予定の調査や学会報告ができなかったため。
最終年度は、研修の実装を行い、成果を海外の学会で報告予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 2021 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] シンセティック・フォニックスの指導とその効果2022

    • 著者名/発表者名
      百武美穂・納富恵子
    • 雑誌名

      福岡教育大学紀要

      巻: 71 ページ: 265-274

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 通常の学級における生徒の特性を生かした中学校外国語学習指導-UDLガイドラインを活用した音韻指導を通してー2021

    • 著者名/発表者名
      百武美穂・納富恵子
    • 学会等名
      日本学校心理学会
  • [学会発表] 実行機能を高める「心の道具箱」Tools of the Mind)の実践-朝の会活動に忠告した効果の分析ー2021

    • 著者名/発表者名
      高山多恵子・中山健・納富恵子
    • 学会等名
      日本学校心理学会
  • [備考] 納富恵子研究室

    • URL

      http://www.notomikeiko.com/

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公開日: 2022-12-28  

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