研究課題/領域番号 |
20K03113
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 木更津工業高等専門学校 |
研究代表者 |
米村 恵一 木更津工業高等専門学校, 情報工学科, 准教授 (90369942)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | サイバーセキュリティ人材育成 / 高専生 / サイバーセキュリティ / 学習意欲の高さ / 没入感の深さ / サイバーセキュリティ教材開発 / サイバー攻撃とその対策 / 積極的サイバー防御スキル |
研究成果の概要 |
意欲の高さと没入感の深さが特徴である高専生と親和性の高いサイバーセキュリティ教材を開発・活用し、サイバーセキュリティ人材を効果的に育成する新しい教育モデルの確立を目指した。実践演習型講義の受講前後の知識・技術レベルに関する5段階の自己評価を学習スコアとし、興味や期待度から意欲スコアを定義し、連続プレイ時間と攻略要素の連続性から没入感の深さを分類した。複数の要因を持った講義の実践結果の分析から、没入感の深さに関わらず、意欲スコアの高さが学習スコアの向上に寄与するという結果を得た。以上より、意欲向上に寄与する事前学習を一連の教育モデルに組み込むことで学習効果を高める方法論を提案した。
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自由記述の分野 |
サイバーセキュリティ人材育成
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高専生に特化して、サイバーセキュリティ分野への興味、講義に対する期待、講義後のスキルアップへの期待、サイバーセキュリティ分野を独学で学習することへの困難さからモチベーションスコアを定義し、様々なモチベーションスコア群における学習効果を分析した結果、モチベーションスコア75%以上であることが効果的な学習スコアの向上に寄与するという定量的な成果を得た。有効なモチベーションスコアを明確に得たことで、事前学習によってモチベーションスコアを高めるサイクルを教育モデルに組み込んだ方法論の提案に至っており、没入感の深さに依存しない学習効果は、むしろモデル適用対象の拡張による汎化の可能性を示唆する。
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