研究課題/領域番号 |
20K03122
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
倉橋 農 大阪大学, サイバーメディアセンター, 招へい教員 (70769447)
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研究分担者 |
越智 徹 大阪工業大学, 情報センター, 講師 (10352048)
尾崎 拓郎 大阪教育大学, 教育学部, 講師 (40713813)
今井 正文 豊橋創造大学, 経営学部, 教授 (90300219)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | プログラミング教育 / リテラシーとしてのプログラミング / アンプラグド教材 / プログラミングのモデル |
研究実績の概要 |
下記の特徴を備えた、「ハンバーガー・ロボ」を開発した。これは注文作成、教師扮するロボットに指示を出しハンバーガーを作らせると いう教材である。 1) アンプラグド:コンピュータ自体の操作や準備などに影響を受けない手法は、コストとリスク を下げ、かつ現場あるいは教室のその場でアレンジ可能であり、論理的なモデルだけを抽出し 短時間に学ぶ手法として最適である。2) 広い対象:対話的/スクリプト的実行、順次・分岐・反復やデバッグ、仕様の策定、言語の設 計までを視野に入れ、子どもや初学者向けとして利用できる。同時に、教師や大学生が教材の 検討や開発を学べる。3) 単語カードと日本語プログラミング:単語カードと、それを複数配置するスクリプトによる指 示を用いる。これにより、ブロックタイプの教材に比較して、通常の文字を用いたプログラミ ングへの橋渡しが容易となる。また、プログラムが英語や既存のプログラミング言語の逐次翻 訳とせず、完成した単語カードを読み上げると、自然な日本語となるよう配慮する。 また、これに大人向け・教員向けへの拡張を行うべく、大学2校において、大学生を対象とした実験的な授業実践を行った。この授業実践について、国内における学会発表を1件行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウィルス蔓延の影響により、計画していた対面による授業実践がほとんど実行できなかった。また、初等教育の教員向け講習会も計画していたが、実施を見合わせざるを得なかった。いずれもオンラインによる実施を検討したが、アンプラグドという計画の性格上、実現が困難である。
また、アンプラグド教材を開発するための打ち合わせは対面による相談が不可欠だが、研究者同士の移動が極めて困難であり、計画通りに教材開発を進めることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の中心をなす教材のうち一つは計画通りに完成しており、これを軸として教材の開発およびマニュアルの作成・仕様の策定を進め、カリキュラム全体の完成を目指す。
新型コロナウィルス感染拡大にともない、対面での授業実践や講習の実現が困難であり、引き続きオンラインによる講習・授業の実践を検討する。また、感染拡大の終焉までの間、教材の開発・マニュアルの作成・仕様の策定に注力する。また、計画しているAR教材の開発に力を入れる。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス新型コロナウィルス蔓延の影響により、計画していた対面による授業実践がほとんど実行できなかった。また、初等教育の教員向け講習会も計画していたが、実施を見合わせざるを得なかった。このため、講習会などの開催費用を用いることができなかった。 また、アンプラグド教材を開発するための打ち合わせは対面による相談が不可欠だが、研究者同士の移動が極めて困難であり、出張費の使用が滞った。 次年度使用額はAR教材を含めた教材の開発と、そのために必要な機材の購入に当てる予定である。
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