研究課題/領域番号 |
20K03122
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
倉橋 農 大阪大学, サイバーメディアセンター, 招へい研究員 (70769447)
|
研究分担者 |
越智 徹 大阪工業大学, 情報センター, 講師 (10352048)
尾崎 拓郎 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (40713813)
今井 正文 豊橋創造大学, 経営学部, 教授 (90300219)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | プログラミング教育 / リテラシーとしてのプログラミング / アンプラグド教材 / プログラミングのモデル |
研究実績の概要 |
前年度に開発したアンプラグド教材「ハンバーガー・ロボ」について、新型コロナ蔓延の観点から、オンラインでの授業実践をおこなった。これは小学生と大学生を対象としたもので、現地にはカードを配布・回収するといったアシスタントを置くことで、対面と変わらない評価・効果を得ることができた。この授業実践について、国際学会における発表を1件行っている。 また、小学校教員に対する研修で「ハンバーガー・ロボ」を用いた授業について取り上げ、その際の教員の反応について報告し、小学校における実際の導入手法について検討した。アンケートの結果から,本教材の適応範囲は小学校3年生以上の児童で、特に4年生の児童に適していることが示唆された。また、導入する教科等としては、総合的な学習の時間や特別活動が実施しやすいと考えられる。この研修については、国内学会における発表を1件行っている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス蔓延の影響により、計画していた対面による授業実践がほとんど実行できなかった。また、初等教育の教員向け講習会も計画していたが、部分的に実施を見合わせざるを得なかった。いずれもオンラインによる実施を検討したが、アンプラグドという計画の性格上、実現が困難であった。ただし、オンラインによる授業実践については大学生と小学生を対象に施行し、結果を得ている。 また、アンプラグド教材を開発するための打ち合わせは対面による相談が不可欠だが、研究者同士の移動が極めて困難であり、計画通りに教材開発を進めること ができなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
本研究の中心をなす教材のうち一つは計画通りに完成しており、これを軸として教材の開発およびマニュアルの作成・仕様の策定を進め、カリキュラム全体の完成を目指す。 新型コロナウィルス感染拡大にともない、対面での授業実践や講習の実現が困難であるが、引き続きオンラインによる講習・授業の実践を検討する。また、感染拡大の終焉までの間、教材の開発・マニュアルの作成・仕様の策定に注力する。また、計画しているAR教材の開発に力を入れる。
|
次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの感染拡大により、予定していた国内での会合費用、また国際学会への参加費用が大幅に削減された。また、初等教育の教員向け講習会も計画していたが、実施を見合わせざるを得なかった。このため、講習会などの開催費用を用いることができなかった。また、アンプラグド教材を開発するための打ち合わせは対面による相談が不可欠だが、研究者同士の移動が極めて困難であり、出張費の使用が滞った。 次年度使用額は国際学会への参加費用、AR教材を含めた教材の開発と、そのために必要な機材の購入、ウェブサイト等による成果の公開に充てる予定である。
|