研究課題/領域番号 |
20K03154
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
島田 希 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 准教授 (40506713)
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研究分担者 |
木原 俊行 大阪教育大学, 連合教職実践研究科, 教授 (40231287)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | カリキュラム・マネジメント / 校内研修 / ワークブック |
研究実績の概要 |
本研究は、カリキュラム・マネジメントの意識化を促す「校内研修ワークブック」を3年間で開発することを目的とするものである。当初計画においては、2021年度は、主に以下の3つの活動を予定していた。第一に、2020年度に校長や研究主任に対してインタビュー調査を実施した小・中学校の教諭に対してインタビュー調査(各回90分程度、ICレコーダーで音声記録を収集)を行い、校内研修におけるカリキュラム・マネジメントの意識化についての認識を明らかにすることである。第二に、そこで得たデータと前年度のデータを総合的に考察することにより、校内研修においてカリキュラム・マネジメントの意識化を促す要因を明確化することである。第三に、以上の結果をふまえ、「校内研修ワークブック(試案)」を開発することである。 ただし、2020年度に行うはずであった校長や研究主任へのインタビュー調査等が、新型コロナウイルス感染症の拡がりにより実施困難だったことから、全体的に研究に遅れが生じている。また、2021年度においても、新型コロナウイルス感染症の拡がりに伴い、学校が部分的に休校するなど、学校におけるインタビュー調査を当初予定通りには実施することができなかったため、引き続き、研究活動に遅れが生じている。 そのため、カリキュラム・マネジメントや校内研修に関する国内外の文献レビューを当初予定よりも対象を広げて行ったほか、状況が整ったのちに迅速に実施・分析することができるよう、インタビュー調査の計画を再検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の拡がりに伴い、2020年度に引き続き、予定していたインタビュー調査や校内研修の参与観察を当初計画通りには、実施することができなかった。そのため当初計画よりもやや遅れていると言わざるを得ない状況にある。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度においても、新型コロナウイルス感染症の影響により、インタビュー調査や参与観察を当初予定通り行うことには困難が伴うことが予想される。ンタビュー調査については、ウェブ会議システムを用いて実施するなど、代替手段についての検討をすすめる。ただし、参与観察については別の方法で代替することが難しいため、可能であれば実施したいが、それが難しい場合は、研究計画を変更し、インタビュー調査をメインとしてすすめていくこととする。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の影響により、インタビュー調査を当初予定通り実施することができなかったため、それにかかる旅費や文字起こし代を使用することがなかった。あわせて、国内外の学会についてもオンライン開催に切り替えられたため、それにかかる旅費を使用することがなかった。2022年度についても、すでに学会についてはオンライン開催となったものが複数あるが、インタビュー調査についてはウェブ会議システム等を用いて行うことも検討しているため、その文字起こしにかかる費用として使用したい。
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