高等学校の理数探究などで生徒が必要とする実験器具を十分な台数確保できる学校は、多くはない。一方、ほぼ全生徒が所有しているスマートフォンには、種々のセンサー類が組み込まれており、これに既存のアプリを活用することで、探究活動に有力なツールとなりえる。本研究では、スマホ本体、アプリ、インターフェース類の活用可能性について検討した。得られた知見には断片的なものが多いが、少なくとも生徒が実際の探究活動に取り組む上での手掛かりになるものが得られたと考えられる。また、光源(擬似放射線源)としてのディスプレイの活用方法については、ラジオグラフィー教材として一定の完成度のものが得られた。
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