研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、新概念である「組合せ的変異」を用いた格子多面体の理論の構築である。具体的には、「課題1:格子多面体の組合せ的変異に関する不変量の開発」「課題2:組合せ的変異を用いた格子多面体の分類およびEhrhart多項式の研究」の2つに取り組む。研究期間の4年間で、28本の学術論文を執筆し国際雑誌にて出版されている。また、21件の学会発表を行うなど、様々な研究成果をあげることが出来た。
代数的組合せ論
本研究は、格子凸多面体に関する研究の一種である。格子凸多面体とは、例えば「ナップサック問題」と呼ばれる整数計画問題の文脈でも現れる対象であり、応用数学などの分野における非常に重要な対象として知られている。4年間実施した本研究は、「組合せ的変異」と呼ばれる格子凸多面体に関する局所変形の研究であり、様々な研究成果をあげた。今後は、本研究によって得られた成果の、整数計画問題等への応用も見据えた研究が可能となる。