加減乗除の演算が定義されている集合を体といい、1を何回か足して0になる場合、初めて0になる足す回数をその体の標数という。複素数は体を成し、複素数を係数とする定数でない多項式はどのようなものも必ず根をもつことが知られているが、そのような体のことを代数的閉体という。通常の座標平面の無限遠に直線を付け加えて閉じたものしたものを射影平面という。射影平面上では葉層構造というものが考えられ、その葉層構造により射影平面の商が考えられる。本研究では、標数2の代数的閉体上で定義される射影平面の次数-1の葉層構造による商に現れる特異点の配置について分類を行った。
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