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2023 年度 研究成果報告書

カラビ・ヤウ多様体とその周辺の織りなす数理

研究課題

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研究課題/領域番号 20K03530
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分11010:代数学関連
研究機関東京大学

研究代表者

桂 利行  東京大学, 大学院数理科学研究科, 特任教授 (40108444)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードK3曲面 / エンリケス曲面 / コーブル曲面 / アーベル曲面 / ヤコビ多様体 / カラビ・ヤウ多様体 / リシュロー同種写像 / 正標数
研究成果の概要

代数幾何学は19世紀前半のリーマンによるリーマン面の研究に始まり、1900年前後にはイタリア学派による代数曲面の分類の研究があり、小平邦彦博士は1960年代に複素数体上の分類理論を厳密に完成させた。さらに、ボンビエリ・マンフォードは1977年に小平博士の結果を正標数の代数的閉体上の理論に一般化した。本研究では、その流れの上に立ち、標数2において有限自己同型群をもつコーブル曲面をある曲線のなすグラフを用いて分類し、各類の自己同型群の構造やモジュライ数、境界曲線の数などを決定した。また、代数曲線のヤコビ多様体のリシュロー同種写像の構造を解明した。

自由記述の分野

代数幾何学

研究成果の学術的意義や社会的意義

代数幾何学の発展の流れに沿った研究であり、エンリケス曲面という代数曲面の分類理論上重要な位置を占める曲面の退化として現れるコーブル曲面に対して、標数2の代数的閉体上、自己同型群が有限の場合にはどのようなものが存在しうるかということに対する解答を与えるとともに、有限自己同型群の構造、各類のモジュライ数や境界の成分の数を決定した。また、種数2、3の代数曲線のヤコビ多様体のリシュロー同種写像の構造に関する結果を得たが、これは情報理論で現在活発に研究されている耐量子計算機暗号の理論と関係している。

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公開日: 2025-01-30  

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