与えられた幾何学的な無限遠境界について対応する「漸近的対称アインシュタイン空間」を構成する、「アインシュタイン充填」の問題に関連する事項について研究を行った。これは高エネルギー物理学や微分幾何学において「バルク境界対応」ないし「ホログラフィー原理」とよばれるアイデアに関連する。当初の目標とした事項は相当部分が継続的な検討を要する内容として残ったが、その一方で、研究の経過に伴って生じた2つの問題について一定の成果が得られた。これらの成果については論文を執筆するとともに、国内外の研究集会において発表や討議を行った。
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